Vol.0237
2016.09.16

築100年の薬屋さんがレトロカフェへ ≪今週のカフェ&スイーツ*24話『cafe かいめんこや』≫

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今回のカフェ&スイーツは、仙台を離れて栗原市へおでかけ。去年11月のオープン以来、ずっと気になっていた古民家カフェ『cafe かいめんこや』におじゃましました。
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当日は雨。濡れそぼる昔ながらの六日町商店街にお店はありました。築100年の古民家を改装した店内は、どこか京都の町屋を思わせるほの暗さ。
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昼間なのに夕暮れのような、はたまたこれから夜が明ける早朝のような、時の狭間の静かな空気が流れます。開け放した表口から奥の裏庭へ抜けていく、夏の終わりの風。
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雨に降り込められて、ここだけ外から切り離されたようなしんとした雰囲気。片隅になんとなく置かれたスイカやストーブにも小さな物語を感じながら、あっというまに時間が過ぎていきます。
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もともとは商家、それも薬屋さんだったというこの建物。近隣の佐沼でつくられていた目薬「開明香」が人気だったことから、「かいめんこやさん」と愛称で呼ばれていたそう。お店の名前はその呼び名を引き継ぐ形でつけられました。
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「開明香」と書かれた古い箱や、厨房とフロアの間仕切りとして再利用している古い木の戸棚に当時の面影が忍ばれます。
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「みんなが集まれるコミュニティにしたくて」と話してくれたオーナーの杉浦風ノ介さん。長らく空き家になっていたこの建物が取り壊される前に…と一念発起してカフェをオープン。軒先を広げテラス風に正面口を改造し、しっくいの壁はみずから塗り上げてこまごまと改装を重ねたそう。
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中華料理屋さんからもらってきたテーブルや学校や理容室で使われていた椅子など、さまざまな場所で使い込まれてきた家具が寄り集まって出来上がったかいめんこや。その経緯にも“らしさ”が見られます。
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看板メニューのカレーライス(¥680)にも面白いエピソードが。カフェを開くと決めたものの、フードメニューのアイディアが特になかった杉浦さん。その様子を見るに見かねて、南三陸の山の中のレストラン「ポルセリーノ」オーナーの杉田さんが助け舟。豚の軟骨と香味野菜を6時間煮込んで取ったスープに、さらに野菜や果物を加えて煮詰め一晩寝かせてつくった秘密のカレールウを伝授してくれたそう。秘伝の黒カレーは、さまざまな素材の味が重なり、さらりとまろやかなコクが特徴です。
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ほぼ毎日手作りしている本日のおやつ(¥200)をお目当てにやってくる人も多いとか。今日はクランベリーとホワイトチョコのスコーンでした。甘酸っぱいダイダイのジュース(¥300)を添えて。
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取材中にも、山で暮らす(この響きが素敵!)ヨガの先生や商店街のおばあちゃんが訪れて、おしゃべりをしたりお茶を飲んだり思い思いの時間を過ごしている様子が印象的でした。
すっかりこの場所と人に溶け込んでいる『cafe かいめんこや』。インストアライブや出張料理人を呼んだビュッフェ形式の夜会など、さまざまなイベントも企画中だそう。遠くまで足を伸ばしてみる価値のある一軒です。
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“おもしろマグ”見つけました

kaimen_14 持ち手やイラストがユニークなマグカップとともに供された、ハンドドリップのブレンドコーヒー(¥300)。カップは青森の作家さんの作品なんだそう。店内で購入できます!

cafe かいめんこや

kaimen_15 カフェ かいめんこや
栗原市栗駒岩ケ崎六日町86
090-1169-1523
11:00~19:00
水・木曜定休
※金額はすべて税抜です

※このページの情報は2016年9月16日現在のものです。
【ライター 鈴木紘子】【撮影 門山夏子】

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