2018.05.21

仙台アート散歩vol.21 リアルと妄想の間を楽しむ「羊毛フェルト」

仙台で活躍する作家さんの作品を展示・販売している「gallery swallow」と「ヒミツ埜」。今回は、愛くるしい表情のパンダやネコが人気の羊毛フェルト作家・もわもわ*びよりさんを紹介してもらいました。リアルと妄想のバランスが絶妙な作品たちの、なんとも言えない表情がクセになります。

きっかけは“縫わなくても作れる”!?

もわもわ*びよりさんが羊毛フェルトを始めたのは、まだ今ほどブームの波が来ていなかった頃。子供のためにフェルトでマスコットを作っていた時に、羊毛フェルトの存在を知り、「縫わなくても作れるの!?」と一気に興味が沸いたんだとか。そこからmixiのコミュニティで羊毛フェルト部を見付けて仲間入り。イベントに作品を出品したりするうちに、作家への道が開けていったそうです。

羊毛フェルトは図工!

ものづくりは好きだけど、裁縫が苦手だと話すもわもわ*びよりさん。同じものづくりでも羊毛フェルトが得意な理由は「図工だから」。羊毛をニードルという専用の針でザクザクと刺しながら毛を絡ませて形を作っていく羊毛フェルトは、家庭科ではなく、粘土などの図工感覚だと言うのです。しかもルールもなく、テレビを観ながら無心でザクザク刺して形を作っていくこともできる。羊毛とニードルさえあればどこでもできるので、時にはイベント帰りに立ち寄った飲み屋で、隣に座ったお客さんにオーダーされてその場で作ることもあるんだとか!実はこのインタビュー中も、ずっとパンダを作っていたもわもわ*びよりさんです。

リアルとファンタジーの間

作品のモチーフはほとんどが動物。リアル感もあり、絵本の中に出てきそうなファンタジー要素もある。そのバランスが絶妙です。写真を参考に作るそうですが、リアルを追求しすぎないよう、写真を見るのは最初だけ。横顔や後ろ姿は妄想しながら肉付けしていくそうです。擬人化されたように立っている作品が多いのも、リアルに見えすぎない理由かもしれません。

パンダの中は熊かもしれない…!?

たくさんの作品を作ってきたもわもわ*びよりさんですが、自宅には自分の作品はほとんど飾っていないとのこと。理由を尋ねると「この作品を芯にして、もう少し大きいパンダを作りたいとか思っちゃうから(笑)」と驚きの答えが!実は以前、イベントに羊と熊を作って持って行ったものの熊が売れず…。なんとその場で熊を芯にして羊にしてしまったことがあったんだとか!実はパンダだと思っている作品も、もしかしたら芯は熊ってことがあるかもしれません…!?

今にも「ん~ッ!」と背伸びをして、コミカルに動き出しそうなもわもわ*びよりさんの作品。ぜひ手に取って、その子の性格を想像して、自分の中で物語を作って楽しんで欲しいとのこと。5月6月にはイベントにも参加しているので、ぜひお気に入りの子を探しに行ってみてください。

<プロフィール>
もわもわ*びより(羊毛フェルト)
WEB http://mowamowa.blog5.fc2.com/
twitter @mowabiyori
Facebook もわもわ*びより
Instagram @もわもわびより

もわもわ*びよりイベント告知

木工作品とのコラボが登場!
いろいろな作家さんのコラボ作品が大集合。もわもわ*びよりさんはモノノケワークスさんとコラボしたピンクッションなどを出品予定。


『ひょっこりちゃん、いらっしゃ~い』
日時/6月19日(火)~24日(日)11:30~19:00
会場/cocochi

ヒミツ埜イベント告知

ぶちゃねこ好きは見逃すニャカレ♪
ぶさかわなネコをテーマにしたイベントを開催。6月2日(土)12:00~は、もわもわ*びよりさんのワークショップも!ぶちゃねこコースターづくりが体験できます。(材料費込1.200円)


『ブチャ猫 デブねこ ワルneco展』
日時/5月26日(土)、30日(水)、6月2日(土)、3日(日)、5日(火)、6日(水)11:00~19:00
会場/ヒミツ埜
※ワークショップは予約優先。最終受付は15:00、所要時間は30分。針を折った場合は追加料金100円をいただきますのでご了承ください。

ヒミツ埜 gallery swallow

住 仙台市青葉区大町2-7-26 渡辺ビル≪交差点角≫
ヒミツ埜 問い合わせ pukkisan@softbank.ne.jp
gallery swallow 問い合わせ nasukawa@uracata.com

※このページの情報は2018年5月21日現在のものです。
【仙臺いろは編集部】

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