Vol.0565
2018.06.28

仙台アート散歩vol.22 ジェンダーレスでエイジレス。身に付ける人によって表情を変える「アクセサリー」。

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仙台で活躍する作家さんの作品を展示・販売している「gallery swallow」と「ヒミツ埜」。今回は、ジュエリー&アクセサリー作家・manicさんを紹介してもらいました。シンプルなデザインの中にも強烈な個性を感じる作品は、甘過ぎず、媚び過ぎず、絶妙なバランスを保つ不思議な魅力にあふれています。


最近じわじわきている注目ブランド

「人と金属」「植物と金属」など、柔らかさを感じるものと無機質なもの、対照的な関係性の上に成り立っているmanicさんの作品。真鍮やシルバーなどのアクセサリーを中心に、植物と金属を組み合わせたオブジェも展開しています。ブランドは立ち上げから12年目。展示会やアート展でファンを増やし、最近では広告や雑誌などにも登場。作家さんご本人が思っている以上に人気が高まってきているブランドです。


建築関係からアクセサリー作家へ

そんな注目ブランドですが、実はmanicさん自身、彫金はほぼ独学。建築図面を書く仕事をしていたものの「一人で完結するものづくりがしたい」と、なぜか最初に思いついたものが彫金だったそうです。金属好きというわけでもなく、アクセサリーも自身が身に付けることには興味がなかったというmanicさん。ピアスの穴もアクセサリー作りを始めてから開けたほど。建築関係からアクセサリー作家への転身は異色のようにも思えますが、躯体(くたい)表しのアトリエに無造作に重ねられたデザイン画は、まるで設計図のように緻密。彫金を選んだのは「たまたま」と言いますが、やはり何か通じるものを感じずにはいられません。


インスピレーションは物理や化学の本から

経歴もさることながら、アイディアの源も独特です。物理のグラフや化学式、染色体の構造が並ぶ本を読むことで、意味は分からずともなんとなく作りたい形が見えてくるそう。とは言え、何も思いつかなくてアトリエを出る日もあれば、設計図のようなデザイン画を描きつつも、作っている間に違うものへと変化することもある。緻密に計算されているようで、実は感覚的な要素も強いそのアンバランスさが、作品の魅力の一つを構成しているのかもしれません。


身に付ける人に馴染むアクセサリー

曲げる角度などを細かく計算した上で熱を加えて叩き、ロウ付けをして、磨きをかけてできあがっていくアクセサリー。いくつもの工程を経てできあがったmanicさんの作品は、性別・年齢・国籍・趣味嗜好をも飛び越えて、身に付ける人の肌に馴染んでいきます。「作品で何かを主張・表現したいとかではなく、作っている人でさえも謎でいい。どんな服を着ている人にでも、選んで身に付けてもらえるとうれしい」とのこと。
気になるアクセサリーはオンラインショップで販売中。仙台のセレクトショップでの販売や、各種イベントへの出展もあるので、実際に手に取ってみたい人はぜひ足を運んでみてください。

<プロフィール>
manic(ジュエリー&アクセサリー)
WEB http://manic.jp/
Twitter @manic_ugd
Facebook manic
Instagram @manicmm

イベント告知

chocol50回目のイベントを開催中!
“ちょっこりハッピーになれる雑貨アクセサリーの期間限定ショップ”chocolが開催中。manicさんのアクセサリーも並びます。
『chocol no*50 ニジノモリ』
日時/~7月2日(月)10:00~21:00
会場/仙台PARCO本館4F 吹き抜けスペース

ヒミツ埜 gallery swallow

住 仙台市青葉区大町2-7-26 渡辺ビル≪交差点角≫
ヒミツ埜 問い合わせ pukkisan@softbank.ne.jp
gallery swallow 問い合わせ nasukawa@uracata.com

※このページの情報は2018年6月28日現在のものです。
【仙臺いろは編集部】

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