Vol.0513
2018.03.01

仙台アート散歩 vol.19 華やかさも、朽ちた姿も。植物のあるべき姿を封じ込める「植物標本」

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仙台で活躍する作家さんの作品を展示・販売している「gallery swallow」と「ヒミツ埜」。
今回は、ヒミツ埜のヨウル☆プッキさんが一目惚れしたという、boxmioko(ボックス ミオコ)さんの「植物標本」をピックアップ。鮮やかに咲く場面はもちろん、朽ちて色褪せた風情まで。庭や森の中のどこかに存在している植物の瞬間を切り取り、ガラス瓶の中にそっと封じ込めた「植物標本」の世界をお楽しみください。


“沼”で見てきた情景を、そのまま瓶の中に。

boxmiokoさんが作る「植物標本」は、ドライフラワーにした天然の植物をガラス瓶の中に配置し、オイルを注いで封をしたもの。植物が空気に触れていない状態になるので、1年半~2年ほどはそのままの色合いが楽しめるそうです。接着剤などを使って植物を固定しているわけではないので、オイルの中で植物が浮いたり沈んだりしないのか気になるところですが、そこは腕の見せ所。コツは「慣れ!(笑)」なんだとか。
「小さい頃から近所の沼で遊ぶことが多かったんです。だからそこで見てきた情景に近くなるように作っているかもしれません。例えば地面の近くに自生している植物は瓶の底に置いたり、背の高い花は上の方に配置した方が収まりがいいな、とか。そうしているうちに、自然と沈みやすい植物や浮きやすい植物、あまり気にしなくてもいい植物が分かるようになってきた。でももちろん、宇宙遊泳のように植物が浮遊する失敗もたくさんありましたよ(笑)」。


素材は“花”だけじゃない!

実はこの「植物標本」、中の植物もほとんどboxmiokoさん作。一坪ほどの小さな庭と、日当たりの良い廊下に並べたプランターで育てているそうです。時には知り合いの作家さんから購入したり、お庭の植物を分けてもらうことも。もちろん植物ならなんでもOKなので、花が咲かない冬には松ぼっくりや枯れ葉が素材になることもあります。同じガラス瓶でも、中に入れる植物によって印象が変わるのが「植物標本」のおもしろいところ。季節に合わせて飾る作品を変えてみるのもいいかもしれません。


オイルとガラス瓶にもこだわりを。

注ぐオイルにまで気を配るのがboxmiokoさんの「植物標本」。ワークショップには子供が参加することもあるので、「なるべく安全なオイルを…」と探してたどり着いたのが“流動パラフィン”。リップクリームなどにも使われるオイルなので、口に入ったり手に付いても大丈夫なんだとか。
さらにガラス瓶にもちょっとしたこだわりがあるそうで。「私の作品はガラス瓶の中に庭をつくるイメージなので、細い瓶ではうまく表現できないんです。だからある程度幅の広いガラス瓶が理想的。さらに実験が好きなので、ビーカーや三角フラスコ、標本ビンなど、理科系のものを使うことが多いですね」とのこと。作品を見る時には、ぜひガラス瓶にも注目してみてください。


やってきたことはバラバラ。でも全部今に生きてる。

「boxmioko」として作家活動を始めたのは、意外にもここ数年のこと。高校生の頃からアクセサリー作りを始め、年に1回のアートイベントに参加していたものの、あくまでもそれは趣味の域。大学卒業後は写真屋で撮影や現像プリントの仕事をして、一度は「手に職を」と歯科衛生士の道へ。さらにリフォーム会社勤務を経て、縁あって開業を支援するチャレンジshopで作品を販売し始めたことから、boxmiokoさんの作家活動がスタートしました。異色の経歴…とも言えますが、これまでの経験はすべて意味があること。「写真の仕事は植物標本の構図に生かされているし、リフォーム会社の経験は木工作品への興味につながった。全然違う分野だけど、全部今につながっているんですよね」。


「植物標本」のほかにも、国産杉の間伐材を使った木製アクセサリーや、イスやテーブルなどの木工作品も手掛けるboxmiokoさん。各種イベント出店やワークショップも開催しているので、HPなどをチェックしてみてください。

<プロフィール>
boxmioko(植物標本・木製アクセサリー)
WEB http://boxmioko.strikingly.com/
Facebook boxmioko
Instagram @boxmioko

boxmiokoイベント告知

空きビルマルシェが再び!
空きビルにいろいろな作家さんの作品が並ぶ2日間。boxmiokoさんの新作植物標本と木製ブローチが登場します!
『スプリングマーケット』
日時/3月17日(土)・18日(日)10:00~17:00
会場/二日町ビル

ヒミツ埜イベント告知

ヒミツ埜の春イベント!
春を迎えた森の暮らし。お花や植物にあふれた3日間です!24日にはboxmiokoさんの植物標本ワークショップも開催!(参加費:電球ボトルデザイン1,800円、薬瓶デザイン2,400円)
『ヨウルマーの花追い記 ~フロレットの季節~』
日時/3月23日(金)~25日(日)11:00~19:00
会場/ヒミツ埜
※植物標本ワークショップについて、詳しくはboxmiokoさんのHPの問合せまでご連絡ください。

ヒミツ埜 gallery swallow

住 仙台市青葉区大町2-7-26 渡辺ビル≪交差点角≫
ヒミツ埜 問い合わせ pukkisan@softbank.ne.jp
gallery swallow 問い合わせ nasukawa@uracata.com

※このページの情報は2018年3月1日現在のものです。
【仙臺いろは編集部】

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