5月には仙台市内で法人設立発表会を開催、代表の手島さんが「若い力がハブとなって、ワクワクできる仙台・東北をつくる」ことを表明しました。

法人の母体となったのは2018年に手島さん達が立ち上げた任意団体「ONE TOHOKU」。団体では若者同士や世代を超えての交流会、スキルアップやキャリア、街づくりをテーマにしたイベントを開催。若者同士の枠を超えた協力者や応援者にも出会いました。

団体の活動の枠が広がり、多くの企業や行政、教育機関からの依頼を受けるように。持続的に活動していくために、2022年4月に一般社団法人ONE TOHOKU HUB を設立しました。中心メンバーは東北・仙台に暮らす会社員やフリーランス、大学生の12人。株式会社JTBにも勤務する代表の手島さんをはじめ、メンバーは全員本業を他に持つ「複業」として同法人での活動をしています。

「これまで多くの若手社会人と交流するなかで、仙台・東北で働いているけれど、何かが足りないと感じる…という声を多く聞いた。」若者の力を仙台の街の魅力にしたい、仙台・東北でももっと楽しく働くことが出来るという想いが活動のベースにあります。
今後ONE TOHOKU HUBでは、自治体・企業・地域の課題解決コンサルティング、若者向けイベントのコンセプト設計・企画・運営、若手・新卒社会人向けライフワークサポートの3つの事業を軸に、若者の複業を持続性のある活動に育て、地域課題の解決につなげていくことを目指しています。

手島さん自身がONE TOHOKU の活動を通して「得たもの」を尋ねたところ、答えは「一人でできることには限りがあるという実感」という意外なものでした。「東北で働く若手社会人が抱える悩みは人それぞれで、一人で起こせる行動には限りがある。だからこそ「仲間とつながる場所」が必要。複数の居場所を持つことで自分の中でバランスをとることが出来るし、合わないなという違和感に気づくことも大切な経験」と手島さんは考えます。
今後の活動は「必ずしも若者だけに焦点を当てるのではなく、若者が世代や地域の架け橋=ハブとなって、より多くの人が小さなチャレンジをできる環境を創り出していきたい」ということです。ONE TOHOKUの活動に興味がある方は、まずは法人が主催する交流イベントに参加して、活動の内容、雰囲気を体感してほしいということです。ONE TOHOKUのウェブサイトをチェックしてみて下さい。
ONE TOHOKUウェブサイト
一般社団法人ONE TOHOKU HUBウェブサイト
【仙臺いろは編集部】
※この情報は2022年6月取材時ものです