岩手・宮城・福島が甚大な被害を受けたあの震災から13年。時の流れと共に震災を知らない世代が増えてきています。そんな中、被災3県に訪れてみたくなるような文学、映像作品を募集する「岩手・宮城・福島MIRAI文学賞・映像賞」の授賞式が今年も仙台市で行われました。
新たな魅力を持ち始めている被災3県の希望・未来を切り取り、文字と映像の力で3県を訪れる人が増えることを期待して設立された文学賞と映像賞。
主催するのは岩手大学、東北大学、石巻専修大学、仙台大学などで構成される「岩手・宮城・福島 MIRAI文学賞・映像賞実行委員会」です。
実行委員会によりますと、「この“MIRAI文学賞、映像賞”は「震災を風化させない」「震災を伝承する」ことにとどまらず、3県の魅力に気づき、実際に3県に足を運んでもらうきっかけにしてもらいたい」としています。
3県のミライを綴る今年の文学賞は、『日本のグリムを追って』(ファラ崎士元さん、33歳・団体職員)と『かえるところ』(梅若とろろさん、23歳・大学生)。
3県のミライを映す映像賞は『東北サプライズ~胸がときめく、面白い旅へ~』(なないろさん、21歳・大学生)と『心を調律する東北「音旅」』(Arranger’sさん、21歳・大学生)です。
以下、受賞者の感想です。
MIRAI文学賞
・『日本のグリムを追って』<ファラ崎士元さん(33)団体職員> 「思い出の地、岩手県遠野市を題材とした作品で受賞でき光栄です。」
・『かえるところ』<梅若とろろさん(23)大学生> 「歴史と文化にあふれている高校まで過ごした福島県須賀川市に訪れてもらいたい。そして次世代へのバトンをつなげられるように故郷に貢献したい。」
MIRAI映像賞を受賞した
・『東北サプライズ~胸がときめく、面白い旅へ~』<なないろさん(21) 大学生> 「東北には知られていない魅力が潜んでいることに気づいてもらうきっかけになってほしい。」
・『心を調律する東北「音旅」<Arranger’sさん(21)大学生> 「ヘッドフォンなどで外の音を遮断する人が増える中、あえて音に注目して東北の魅力を伝えた。若者にもささるように作ったので是非足を運んでほしい。」
賞作品は公式ホームページでの公開や3県の観光PRでの活用が予定されています。