仙台放送と日本生命、東北大学と仙台市の4者は、市民に目の健康に対する「気づき」の機会を提供し、眼疾患の早期発見や予防を目指す事業を開始しました。
5月17日、18日、青葉区の藤崎本館前で第1弾のイベントが開催されました。
会場では、仙台放送と東北大学が共同で開発した緑内障などの早期発見に役立つ視野チェックアプリ「メテオブラスターVR」の無料体験会と、眼底検査を受けられる有料(1980円)の移動眼科検診をセットで実施しました。
2日間でメテオブラスターVRを実施した人は343人。うち眼底検査を受けたのは35人でした。
35人のうち緑内障の疑いの人が4人見つかったということです。
これに先だって行われた4者による記者発表で、メテオブラスターVRを体験した郡市長は
「現在の眼の健康状態がどうなっているのか、強く関心を持っていただくと共に、未来の健康状態についても意識していただくよいきっかけになると思う」と期待を込めました。
そして、東北大学の中澤教授も
「ちょっとした不調、不安を解決するような場所をつくることでもっと健康にいきいきと暮らせる社会の実現に寄与できると考えている」と今回の事業の意義を強調しました。
日本人の中途失明の原因として最も多い緑内障。
40歳以上の20人に1人、70歳以上では10人に1人が緑内障と言われています。緑内障の進行を抑えるためには、視野の異常に早く気づいて早く診察を受けることが重要ですが、初期症状がほとんどないのも緑内障の特徴です。
「眼からはじめるやさしい街づくり」では初期に気づきにくい緑内障などの眼疾患について、仙台市内の各所で啓発を行うことで関心を高め、その場で眼検診の機会を提供することで、早期発見、予防に努め、誰もが安心、安全に生活できるやさしい地域社会づくりも貢献していきたい、としています。