P=ポリスとJK=女子高生。許されない恋に落ちた2人が決めた究極の選択は――秘密の結婚!
累計310万部を突破した大ヒットコミック「PとJK」(三次マキ著/別冊フレンド連載)が待望の映画化です。仕事にまじめな警察官をKAT-TUNの亀梨和也さんが、ピュアでまっすぐな女子高生を土屋太鳳さんが熱演!
3/25(土)の公開に先立ち、ヒロインの土屋太鳳さんと廣木隆一監督にお話を伺いました。
親友に誘われ、“22歳の童顔大学生”として合コンに参加したカコ(土屋太鳳)。そこで出会った功太(亀梨和也)と良い雰囲気になるも、16歳の女子高生という正体がバレたとたん「酒飲んでねえよな?二度とふざけたマネすんじゃねえぞ!クソガキ!」と怒鳴りつけられる。なんと彼の職業は警察官だった!
そんな出会いを経てお互いに惹かれ合い、カコの両親の許しを得て秘密の結婚生活をスタートさせた2人。でも、功太は悲しい過去を背負っていて…。
「ねぇ、警察官じゃない功太くんって、どこにいるの?」「私たち結婚した意味あるのかな?」
すれ違う2人の恋の行方は? そしてさらなる試練が2人を襲う!
サプライズな結婚? アリだと思います。
土屋:とてもびっくりしましたし、亀梨さんが出演されていたドラマを拝見していたので、本当に光栄でした。人気のある物語の実写化はいろんな意味で緊張します。原作のファンの方々は再現度を大切にされると思うんですけど、原作を大事にした上で、生きている人間だからこそ伝えられることを意識して演じようと考えました。
――土屋さんご自身とカコちゃん、似ている部分はありました?
土屋:友達を大切にするところは似ているかな。辛いこととかいろいろなことがあると思うんですけど、そういうときに何かあったら言ってね、とか、何かあったら全力で守るし待ってるし、ということは言葉にして伝えるようにしています。
廣木:こういうまっすぐなところが似ていますよね(笑)。
――警察官と女子高生の結婚という驚きのテーマでしたが、そんなサプライズな突然の結婚は、土屋さん的にアリですか?ナシですか?
土屋:アリだと思います。
廣木:爆弾発言ですね(笑)。
土屋:私、結婚する役を何度かやらせていただいているんですが、結婚した後が本当に大変な時なのかなと思っていて。たとえば子供を育てる場合は大きな責任を伴いますよね。だから結婚って簡単には決められないことだけど、そういうふうにきちんと未来を考えてくれているというのはとてもうれしいことだし、恋の駆け引きの時間もいいけれど結婚してあたたかい時間を2人で重ねていくのも素敵だなと思います。
――「PとJK」は功太とカコの成長物語とも感じましたが、演じてみていかがでした?
土屋:最初、結婚ってどういうものかカコちゃんもわかっていなく、ふわふわしていたと思うんですけど、カコちゃん自身がもともと愛情深い女の子なんですよね。功太くんに限らず、お友達に対してもお花にお水を注ぐように愛情を注ぐ子。本人は意識してないけど母性が強くて、芯の強さみたいなものがある。功太くんと出会ってすれ違いが起きていきますが、それによってちゃんと地に足が着いていくんです。「本当の功太くんはどこにいるの?」って尋ねるシーンもそう。人を守るとはどういうことなのか。自分は傷ついても良いからではなく、相手を大切に思うことが守ることに繋がるんだよって伝えながら大人になっていく。
廣木:並木道の2人のシーンは特にそうだね。
土屋:はい。カコちゃんの方が、功太くんより一歩大人になったなぁと思ったシーンでした。
監督、乙女なの?(笑)
廣木:ファーストシーンのカコちゃんが走る場面に関しては、土屋太鳳だからという理由ですね。太鳳ちゃんの身体能力のすごさ、その走り方が本当に綺麗だと単純に思ったんです。走ることでまっすぐなカコちゃんらしさを表現できたらいいなと思って、けっこう走ってもらいました。
――土屋さんにとって思い出深いシーンは?
土屋:大神さん(高杉真宙演じるカコのクラスメートで問題児)の家に、文化祭に来てよってみんなで言いに行く場面です。友情という、この映画のもうひとつの大切なテーマを表現するシーンだったので難しかったですね。…他にもいっぱいあるなぁ! 監督はどうですか。
廣木:僕はエンディングも好きですね。文化祭の場面や、着ぐるみのシーンも(笑)。後半の病室でのシーンは土屋太鳳圧巻の芝居だなと思う。僕にとってうれしいシーンになりました。
――監督から具体的な演技指導はあったんですか?
廣木:そんなになかったよね。
土屋:こうしろああしろっていうのはなかったですね。ただ、衣装ですごく悩まれてましたけど…。あとメイクはいらないって(笑)。
廣木:太鳳ちゃんはほとんどノーメイクです。
土屋:眉をちょっと描いたりはしてますけど、ほとんどナシで。
廣木:亀梨くんもほとんどメイクしてないですね。
土屋:ファンデーションぐらいでしたね。それもやっぱりスタッフさん方の技術というか…本当に廣木組ってすごいんです!(突然テンションが上がる)スタッフさん方が廣木監督を慕っていて、監督もみんなを信頼しています。打ち上げに参加した時、スタッフさん方が次々に挨拶していく様子に感動して。みなさんの絆の強さを感じました。
廣木:そうだったんだ(笑)。
土屋:現場でも、みんなワクワクしながらやっているのが伝わってくるんですよ。
――廣木組のスタッフさん方とはもう長いお付き合いなんですか?
廣木:長いですね。僕、気まぐれなんで。許してくれる人たちじゃないと(笑)。また始まったよって思ってくれればいいなと思いながらやってます。
――そんな気まぐれが一番発動されたシーンは?
廣木:風船飛ばすシーンですかね。風船飛ばしたーいとか平気で言っちゃう。もちろん撮影中じゃありませんが。太鳳ちゃんが2人のスリッパを右に置くか左に置くか悩んで並べ直すシーンもそうかも。太鳳ちゃんが可愛かったから並べ直してもらったっていう、ただそれだけなんですけど(笑)。
土屋:あれは可愛かった! 監督の提案で、ちょっとコレ並べてみてって言われてやりました。
――乙女心をわかってらっしゃる監督ですね。
土屋:監督、乙女なの?(笑)。
――可愛いシーンといえば、功太くんと初めて出会った夜に年齢がバレて怒鳴られて、ごめんなさいーーって逃げ帰るシーンが可愛くて笑ってしまいました。
廣木:ぴゅーーー!ってね。現場でも笑えた(笑)。
土屋:功太くん、怖かったですね。ほんとに怖い目をされたから本気で逃げました。
――あれは素だったんですね(笑)。亀梨さんとの共演はいかがでしたか?
廣木:撮影の合間に「青春アミーゴ」踊ってたよね。
土屋:そうそう、休憩時間に「青春アミーゴ」を踊らせていただいて(笑)。撮影の合間に函館山にもみんなでご一緒できて、カコちゃんを演じる上で良い思い出になりました。
<取材を終えて>
まっすぐな役柄そのままに、どんな質問にも真摯に誠実に答えてくれた土屋太鳳さん。一生懸命なあまり、話している途中で質問が頭から抜けてしまい、「ごめんなさい、どんな質問でしたっけ?」と申し訳なさそうに尋ねられたとき、女性の私ですが恋に落ちるかと思いました(泣)。そんな土屋さんを優しく見守りながら時に助け舟を出す廣木監督の姿に、撮影現場のあたたかさを垣間見たインタビューでした!
『PとJK』
亀梨和也、土屋太鳳/高杉真宙、玉城ティナ、西畑大吾(関西ジャニーズJr.)、村上淳、ともさかりえ、大政絢、田口トモロヲ
監督 廣木隆一
原作 三次マキ『PとJK』(講談社「別冊フレンド」連載)
制作・配給 松竹
公式サイト HYPERLINK “http://ptojk.jp/”
MOVIX仙台、MOVIX利府、イオンシネマ名取、イオンシネマ石巻、109シネマズ富谷、TOHOシネマズ仙台にて、大ヒット上映中!
【ライター 鈴木紘子】【撮影 門山夏子】