毎日冷たさを増していく空気に冬の訪れを感じる今の時期は、甘く香ばしい焼き菓子が恋しくなる季節。スコーン、タルト、パウンドケーキ、フルーツブレッド…etc. あたたかい部屋に帰って、淹れたばかりのコーヒーや紅茶と一緒に焼きたてのお菓子を頬張るひとときは格別です。
今年8月、国分町の路地裏にオープンした小さなお店「gramme」(グラム)のコンセプトは“街の駄菓子屋さん”。ある日は自分のおやつに、またある日は誰かへのちょっとしたプレゼントに。気を張らずに毎日通える普段使いのお店になれればと、そんな想いが込められているとのこと。
さっくりした食感にこだわり、小麦粉はフランス産を使用。
水もバターも使わず、ケーキに含まれる水分は豆乳とバナナの水分だけ! くるみ入りのバナナブレッド(¥350)。
店内にはカウンターと数席のテーブル。カフェ使いもできますし、もちろんテイクアウトもOK。取材でお邪魔した朝も、遅めの朝ごはん用なのかシナモンロールを買っていくおばあちゃんに、窓際の席で完熟バナナのマフィンを口にするOLさんにと、思い思いのスタイルで「gramme」を楽しむお客さんの姿が印象的でした。オープンしてまだ数か月ですが、学校帰りの子供たちから家族連れ、ときにはスイーツ男子のおひとりさままで、早くもこの街の様々な人々に愛されています。
ウッド調のシンプルな店内。窓辺のカウンターはおひとりさまに、おしゃべりを楽しむなら奥のテーブル席が◎。
手土産にも喜ばれそうな可愛らしさ! キャロットケーキ(¥400)
にんじんのほのかな甘さが香るケーキだけでも充分満足な美味しさなのですが、ポイントはてっぺんにちょこんと乗っかったバタークリーム! くるみとクリームチーズをアクセントにまったりと仕上げたコクのあるバタークリームが、素朴なキャロットケーキの美味しさを引き立てています。新作が続々登場し、スイーツのラインナップも次々に変わっていく「gramme」ですが、もし店頭で出会ったなら是非お試しいただきたい一品です❤
オーナーの山路さん。一番町のカフェ「JAM CAFE」(ジャムカフェ)も経営しています。
スタッフさんの素敵な笑顔も癒しの素ですね❤
“おしゃれインテリア”見つけました
天井からぶら下がるもの、床の片隅に佇むもの…店内のそこかしこに置かれたグリーン。オブジェのように独創的なビジュアルの植物が、シンプルなインテリアの中でモダンなアクセントとして効いています。グリーンとお花のバランスがとってもおしゃれ!
gramme
グラム
仙台市青葉区国分町3-9-1
022-393-7177
10:00~19:00
月曜定休、他臨時休業あり
【ライター 鈴木紘子】【撮影 門山夏子】