早くも街の顔! 毎日通いたい焼き菓子屋さん ≪今週のカフェ&スイーツ*3話 『gramme』≫

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毎日冷たさを増していく空気に冬の訪れを感じる今の時期は、甘く香ばしい焼き菓子が恋しくなる季節。スコーン、タルト、パウンドケーキ、フルーツブレッド…etc. あたたかい部屋に帰って、淹れたばかりのコーヒーや紅茶と一緒に焼きたてのお菓子を頬張るひとときは格別です。

今年8月、国分町の路地裏にオープンした小さなお店「gramme」(グラム)のコンセプトは“街の駄菓子屋さん”。ある日は自分のおやつに、またある日は誰かへのちょっとしたプレゼントに。気を張らずに毎日通える普段使いのお店になれればと、そんな想いが込められているとのこと。

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さっくりした食感にこだわり、小麦粉はフランス産を使用。

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水もバターも使わず、ケーキに含まれる水分は豆乳とバナナの水分だけ! くるみ入りのバナナブレッド(¥350)。

店内にはカウンターと数席のテーブル。カフェ使いもできますし、もちろんテイクアウトもOK。取材でお邪魔した朝も、遅めの朝ごはん用なのかシナモンロールを買っていくおばあちゃんに、窓際の席で完熟バナナのマフィンを口にするOLさんにと、思い思いのスタイルで「gramme」を楽しむお客さんの姿が印象的でした。オープンしてまだ数か月ですが、学校帰りの子供たちから家族連れ、ときにはスイーツ男子のおひとりさままで、早くもこの街の様々な人々に愛されています。

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ウッド調のシンプルな店内。窓辺のカウンターはおひとりさまに、おしゃべりを楽しむなら奥のテーブル席が◎。

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手土産にも喜ばれそうな可愛らしさ! キャロットケーキ(¥400)

朝食にぴったりなブレッド系から並びはじめる「gramme」の朝。朝からお昼にかけてスイーツ系が焼き上がり、いちばん品数豊富な狙い目タイムはお昼過ぎだそう。10種類前後の焼き菓子が並ぶカウンターのなかでも人気の1つは、こんもりした形が可愛いキャロットケーキです。

にんじんのほのかな甘さが香るケーキだけでも充分満足な美味しさなのですが、ポイントはてっぺんにちょこんと乗っかったバタークリーム! くるみとクリームチーズをアクセントにまったりと仕上げたコクのあるバタークリームが、素朴なキャロットケーキの美味しさを引き立てています。新作が続々登場し、スイーツのラインナップも次々に変わっていく「gramme」ですが、もし店頭で出会ったなら是非お試しいただきたい一品です

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オーナーの山路さん。一番町のカフェ「JAM CAFE」(ジャムカフェ)も経営しています。

旬の果物や野菜を使い、折々の季節を感じる焼き菓子のすべては、オーナーの山路さんが考案。試行錯誤を繰り返してつくったオリジナルレシピだそうです。作り手としてのこだわりを伺うと、意外にも「あえて丁寧につくり過ぎないこと」という答えが返ってきました。普段使いの焼き菓子らしく、さっくりと素朴な食感を大切に。しっかりと、でもほどよく適当に。「gramme」に漂う、肩肘張らないちょうど良い感じのゆるさは、そんなところからも生まれているのかもしれません。

スタッフさんの素敵な笑顔も癒しの素ですね

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“おしゃれインテリア”見つけました

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天井からぶら下がるもの、床の片隅に佇むもの…店内のそこかしこに置かれたグリーン。オブジェのように独創的なビジュアルの植物が、シンプルなインテリアの中でモダンなアクセントとして効いています。グリーンとお花のバランスがとってもおしゃれ!

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グラム
仙台市青葉区国分町3-9-1
022-393-7177
10:00~19:00
月曜定休、他臨時休業あり

【ライター 鈴木紘子】【撮影 門山夏子】

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