石巻で銘菓に出会いました!
見た目にもかわいい! 石巻で長年愛されている、甘陣本舗の赤飯まんじゅう(1個¥120)。
笑顔が素敵な店主の千葉さん。訪れる人に元気をくれ
るこの笑顔も、お客様のお目当てのひとつ。
赤飯まんじゅうのヒストリー
調理器具はすべて使えなくなり、廃業が頭をよぎる中、勝夫さんが亡くなる直前まで改良を続けてきた赤飯まんじゅうをどうにか残したい!という一心で、千葉さんは動きました。「震災に遭って、主人がみんなに喜んでもらいたいと命をかけて作ってきた赤飯まんじゅうが、復興のためにあるんだと感じました。なーんにもなくなってしまったけど、赤飯まんじゅうだったらなんとかやっていける、ってね」。取り急ぎ、赤飯まんじゅうの製作に必要な冷凍庫、蒸し器、ミキサーを修理。震災から2カ月後、勝夫さんの命日である5月10日に赤飯まんじゅうの販売を再開しました。
修理した冷凍庫の前で、千葉さんと妹の中村きみ子さん。姉妹お二人でお店を切り盛りしています。
ご主人の想いと復興への希望が詰まった赤飯まんじゅうは、愛情たっぷりでやさしい味わい。もとのファンはもちろん、復興支援で石巻を訪れた人たちを通じて新しいファンが増え、今では仙台市内や県外から買いにくる人がいるほどの人気ぶり。お子さんからお年寄りまで、多くの人に愛されています。
「日本人の私たちは、昔からめでたいときにはお赤飯。お祝いのときに買って行かれる方も多いですし、お客様がいらしたときやごはんの用意が面倒なときに、『これと漬け物さえあればいい』っておっしゃってくださる方もいます」と、千葉さん。おやつにも、ごはんにもなる。そんな懐の広さも魅力なのです。食べる前にレンジでさっと温めるのが、千葉さん直伝のおいしい食べ方。「すごくふわふわして、さらにおいしくなるんですよ」。
寿子さんの、ご主人と復興への想いが詰まった赤飯まんじゅう。石巻のお店以外ではなかなか販売される機会がないのでとってもレア!! 近くで見つけることがあったらぜひとも味わって。
甘陣本舗
0225-22-0289
9:00~18:00
水曜定休
【仙臺いろは編集部 N】