手は職業や生活感、年齢が出る場所であり、お手入れをしている人としていない人で差がつく部分でもあります。肌や髪、ファッションに比べると二の次になりがちですが、名刺交換や挨拶のときに意外と見られている部分。“はじめまして”の季節、きちんとケアして指先から好印象を掴みたい!
キレイな指先をしている人には無条件で清潔感を感じ、鮮やかなネイルカラーをしていたら「キレイな色ですね」と声をかけたくなります。でも反対に、爪が汚れている・割れている・ささくれがある・甘皮ラインが整っていない…なんて人は残念ネイル。「そんな状態ではカラーやアートを入れても美しく見えません。ネイルはきちんとケアすることが大前提です」と、ネイルサロン&スクール「ROSEDALE」代表の千葉定留未さん。
一口にネイルケアと言っても、セルフで「やっていいこと」と「やってはいけないこと」があるそう。まずは、セルフでやっていいことを千葉さんに教えていただきました!
正しい爪の切り方・整え方
爪の端から切りたい長さで爪切りを入れ、反対端までつなげるように切っていく。
×やってはいけないこと
「真ん中からパチンと切る方が多いですが、爪への衝撃が強く、二枚爪になりやすくなるのでNG。切り方は“端から順に”が正解です。イメージは缶切り」
爪やすりで整える
爪やすりで切り口をなめらかに&左右対称に整える。爪やすりは一方通行でかけるのがポイント。やすりの目の粗さは180〜220G(グリッド)がベター。
×やってはいけないこと
「爪切りで切りっぱなしはNG。切り口を整えることで二枚爪を予防します。ただし、爪やすりを何度も往復させたり、ガリガリと力を入れて行ったりは×。爪やすりは一方通行で、サッとで十分です」
正しい爪の切り方・整え方を心得ることで、見た目のキレイさはもちろん、二枚爪の予防にも! 「日本人は二枚爪の方が多いんです。乾燥が強い地域ですと、より二枚爪が進むとも言われています。炊事や洗い物などをした後にハンドクリームも何も塗らないでおくと、さらに肌がカサカサになって爪も傷みやすくなります。そこで、日常的にやっておきたいのが次の保湿ケアなんです」
二枚爪を防いでうるツヤ爪に! 保湿ケア
指先や爪を保湿するためのキューティクルオイルを爪に垂らし、甘皮ラインから爪のサイド、爪先の裏まで、全体的になじませる。
ハンドクリームを塗る
手のひらでマッサージしながら、指先〜両手全体にのばす。
水分と油分をたっぷりと与え、マッサージしながら刺激も与えることで、爪の下の皮膚が桜色になって健康的な指先に! 「美人な爪の条件とは、“うるツヤ”であること。家事の合間やテレビを見ながら、いつでもサッと保湿ができるように、私はキューティクルオイルとハンドクリームをキッチンに常備しています。マメにやってみると、その違いがわかりますよ。ぜひ、おうちやオフィスでこまめにやってみてください」
ここまでセルフでできるポイントを教わりましたが、ネイルケアにはセルフではできないことも。
甘皮の処理や表面を磨くなど、プロに頼むべきネイルケアについて、次の回でご紹介します。
▶「好印象は指先から! 女を磨くネイルケア・サロン編」
教えてくれたのは
ROSEDALE 代表
千葉定留未さん
ネイルアーティストとしてNYのファッションショーなどで活躍後、東北初のネイルサロンを仙台にオープン。現在仙台市内に4店舗あるサロンでは、爪の質や状態に合わせた丁寧なケアとデザインを提供。また、ネイルを楽しみたい人からプロを目指す人まで学べる本格的なスクールを仙台と盛岡に開校。
NAIL SALON & SCHOOL ROSEDALE(ローズデール)
仙台市青葉区中央1-8-33-2F
022-716-5708
10:00~20:00、日曜・祝日10:00~18:00
月曜・第3日曜休
www.rosedale-nail.com
※このページの情報は2018年3月28日現在のものです。
【ライター 池田直美】【撮影 門山夏子】