Vol.0111
2016.02.03

かわいい見た目とやさしい甘さにキュン。石巻の銘菓「赤飯まんじゅう」

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石巻で銘菓に出会いました!

石巻へおいしいものをリサーチしに行ってきた麻衣子ちゃん。石巻といえば、新鮮な海の幸を使った水産加工食品が有名ですが、実はスイーツもオススメなんですよ。お菓子屋さんがたくさんあって、昔から続く老舗のお菓子や地元にちなんだお菓子など、石巻ならではのお菓子に出会えます。VTRで麻衣子ちゃんがいただいた「甘陣本舗」の「赤飯まんじゅう」も、そんな石巻スイーツの代表作のひとつ。

sekihan-01 見た目にもかわいい! 石巻で長年愛されている、甘陣本舗の赤飯まんじゅう(1個¥120)。

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笑顔が素敵な店主の千葉さん。訪れる人に元気をくれ
るこの笑顔も、お客様のお目当てのひとつ。

ピンクに色づいたお赤飯を饅頭の皮でくるんで蒸した「赤飯まんじゅう」。もち米には宮城県産みやこがねもちを使用し、ふんわり甘い皮とモチモチのお赤飯が絶妙なコラボレーション! これはお菓子? ごはん? 優しい甘さとしょっぱさがやみつきになる、不思議なおいしさのお饅頭です。「飽きのこない味で、いくらでも食べられるでしょ? 甘さとしょっぱさのバランスを研究して完成させた饅頭なんですよ」と話してくれたのは、店主の千葉寿子さん(83歳)。


赤飯まんじゅうのヒストリー

甘陣本舗は石巻市にお店を構えて60年余。亡くなられた千葉さんのご主人の勝夫さんが始めたお店です。現在は赤飯まんじゅうがメインですが、かつては和菓子も洋菓子も両方手がけていたそう。赤飯まんじゅうは、「日本人として、もち米を使ったお菓子を作りたい」という想いから、勝夫さんが試行錯誤の末に完成させた商品。1998年に勝夫さんを亡くした後は、千葉さんが赤飯まんじゅうを守り続けています。しかし、2011年の東日本大震災によって、津波の被害を受けた石巻。甘陣本舗も2メートル近い津波を受け、お店は変わり果てた姿になってしまいました。

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調理器具はすべて使えなくなり、廃業が頭をよぎる中、勝夫さんが亡くなる直前まで改良を続けてきた赤飯まんじゅうをどうにか残したい!という一心で、千葉さんは動きました。「震災に遭って、主人がみんなに喜んでもらいたいと命をかけて作ってきた赤飯まんじゅうが、復興のためにあるんだと感じました。なーんにもなくなってしまったけど、赤飯まんじゅうだったらなんとかやっていける、ってね」。取り急ぎ、赤飯まんじゅうの製作に必要な冷凍庫、蒸し器、ミキサーを修理。震災から2カ月後、勝夫さんの命日である5月10日に赤飯まんじゅうの販売を再開しました。

sekihan-04 修理した冷凍庫の前で、千葉さんと妹の中村きみ子さん。姉妹お二人でお店を切り盛りしています。

ご主人の想いと復興への希望が詰まった赤飯まんじゅうは、愛情たっぷりでやさしい味わい。もとのファンはもちろん、復興支援で石巻を訪れた人たちを通じて新しいファンが増え、今では仙台市内や県外から買いにくる人がいるほどの人気ぶり。お子さんからお年寄りまで、多くの人に愛されています。

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「日本人の私たちは、昔からめでたいときにはお赤飯。お祝いのときに買って行かれる方も多いですし、お客様がいらしたときやごはんの用意が面倒なときに、『これと漬け物さえあればいい』っておっしゃってくださる方もいます」と、千葉さん。おやつにも、ごはんにもなる。そんな懐の広さも魅力なのです。食べる前にレンジでさっと温めるのが、千葉さん直伝のおいしい食べ方。「すごくふわふわして、さらにおいしくなるんですよ」。

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寿子さんの、ご主人と復興への想いが詰まった赤飯まんじゅう。石巻のお店以外ではなかなか販売される機会がないのでとってもレア!! 近くで見つけることがあったらぜひとも味わって。

甘陣本舗

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石巻市大街道東1-9-6
0225-22-0289
9:00~18:00
水曜定休

【仙臺いろは編集部 N】

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