街の小さなギャラリー「gallery swallow」が、仙台で活躍する作家さんの作品をご紹介していきます。
Vol.7の今回は、クルッと巻いた美しい渦巻の組み合わせが特徴的な、ワイヤー作家ユニット・maintainさんの作品をピックアップ。まるで古い洋書の中から飛び出してきたような、アンティーク好きにはたまらない作品がいっぱいです。
何気ない一言から生まれる、作品のアイディア
「カゴ」
ただ、加工がしやすいのはアルミ線だからこそ。実はこの素材を使うようになったのは、maintainさんのメンバーの一言がきっかけなんだとか。なんでもその方が洋書好きで、そこに出てくるワイヤーのカゴが欲しいと言い出し「お父さんが持っていたんだけど…これで作れないかな?」と出してきたのが、盆栽の枝を美しい形に曲げる時に使うアルミ線!それまで使っていた針金よりも柔らかく加工しやすいので、以来ずっとこの素材を使っているそうです。
実はそんな何気ない一言は、素材だけでなく作品の制作方法のきっかけにもなっています。雪の結晶のオーナメントや、百合の紋章のフック。よく見ると本来丸いはずのアルミ線が、平たくなっています。これは知り合いの花屋のおばさんと話していた時に、いきなりアルミ線をドンドンと叩いて「こういうのどう?」と言われたことから始めた制作方法。どうやらこれは、花屋さんが枝物の水揚げをする時に使う手法からきたアイディアのようです。
「オーナメント」「フック」
「オーナメント」
自分が欲しいから、まず作ってみる。
“自分が欲しいから作ってみる”というシンプルな衝動から生まれる作品は、一輪挿しやカゴ、キャンドルホルダーのほか、壁飾りやフック、オーナメントなど、いわゆる実用的な雑貨が中心。一応“一輪挿し”などと名前は付いていますが、花を挿さなくても様になるし、キャンドルホルダーに植物を飾ってもOK。使う人のアイディア次第でいろいろな表情を見せてくれるのが、maintainさんの作品のおもしろいところでもあります。
「カゴ」
「キャンドルホルダー」
“継続・持続していく”という意味を持つmaintainは、作品を長くお家で使ってもらえたら…という想いを込めて付けた名前。作品は、不定期に開催されるイベントで購入することができます。イベントの情報はブログでお知らせしているそうなので、チェックしてみてくださいね。すべて手作業とは思えないほど規則的に美しい渦巻や、まるでアンティークのような風合いの表面、自然光や照明の光によって浮かび上がる影など、様々な楽しみ方で魅せてくれる作品たちを、ぜひお家で長く大切に可愛がってください。
その他の作品
イベント告知
『gallery swallow』が冬乙女空間に!
ヨウル☆プッキさんとmaintainさんによる「ヒミツ埜」主催イベントの開催が決定!様々な作家さんたちが、“冬乙女”をテーマに作った作品が『gallery swallow』に並びます。もちろん、maintainさんのワイヤー作品も!
冬乙女
日時/1月27日(金)・28日(土)11:00〜17:00
会場/gallery swallow
gallery swallow
問 nasukawa@uracata.com
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※オープン情報、イベント情報、作家プロフィール等はこちらからご確認ください。
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※駐車場はありません。近隣のコインパーキングをご利用ください。
※このページの情報は2017年1月5日現在のものです。
【仙臺いろは編集部】