2015.12.07

北四番丁の人気店「BATONS」店主に聞く、“ナチュラルワイン”の魅力!

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去る11月19日はボジョレーヌーボー解禁日。この日をわくわくしながら待っていた!という人も多いのでは? ワインが好きな人にはたまらない季節の到来です。
そこで今回は、そんなワイン好きこそ知っておきたいトピックスをご紹介。数年前から巷で話題を呼んでいる“ナチュラルワイン”にフォーカスしてみたいと思います。

ナチュラルワインとは、その名の通り自然のままに造られた“自然派ワイン”のこと。化学肥料や殺虫剤などの化学農薬をいっさい使わない自然農法のもと、健康な土壌で豊かに育まれたブドウのみを使用しています。
さらに、そのこだわりはワインの醸造プロセスにも。通常のワインは味の安定・安全な醸造を理由に、セレクション酵母と呼ばれる人工酵母を使用して造られますが、ナチュラルワインは天然の酵母菌を用いた無添加醸造。できる限りブドウ自身の力で醸造させていく、とてもピュアでシンプルなワインなんですね。

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そんなナチュラルワインを仙台市内で気軽に味わえるのが、ワインショップ&ビストロとお惣菜のお店「BATONS」(バトン)。ストック含め約3,000本のナチュラルワインを揃えた同店は、ワインショップとして利用したり、ビストロ中心の美味しい料理をいただきながら店内でワインを味わったりと様々な楽しみ方ができる一軒です。

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1.パテ、チーズ、にんじんのラぺ、野菜のキッシュ、無添加のパン…ワインに合うビストロ惣菜をおまかせで。ひとり¥1,200~。
2.ジャムやコーヒーなど、体に優しいオーガニック食品も販売。プレゼントにも喜ばれそう

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「健全なものを集めた食のセレクトショップをしたかった」と話すのは、オーナーの板垣卓也さん。長年営んできたお店をスタッフに譲り、新たに今年4月「BATONS」をオープンしました。

「自然農法で育てたブドウは、農園の土の特性やその年の気候がストレートに風味に反映されて、それがそのままワインのクセや個性となります。まさに大地そのものの味がするワイン。少し濁っていたり、ワインによっては酸味を感じたり、それもまた自然のままに造られたナチュラルワインの魅力。生きたブドウ“らしさ”を感じられる、体に優しいワインなんです」

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風味の好みや希望価格を聞いて、板垣さんがあなたにぴったりのワインを選んでくれます。

板垣さんがワインを選ぶ際に大切にするのは、産地や品種ではなく、“誰が手掛けたワインか”ということ。自然農法や無添加醸造に丁寧に取り組んでいる造り手や、信頼できる輸入業者から仕入れているそうです。
取材に訪れた日は偶然、南フランスでナチュラルワインのワイナリーを営むイヴォさんが遊びに来ていました。板垣さんいわく「自分が造りたいと思った通りのシンプルなワインを丁寧に造る人」というイヴォさん。彼のワイナリーから仕入れたワインを、板垣さんはすべて「イヴォのワイン」と呼びます。

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イヴォさんと板垣さんをスナップ! イヴォさんのワインは、ブドウの瑞々しさがまるごと凝縮されたような味がしました。

「ブドウの栽培から醸造まで、余計なものをいっさい加えず1本のワインを造り上げるのはとても大変なことだと思います。製造過程で手間がかかるのはもちろん、酸化防止剤を入れないので輸送面でもハンデがあるんですね。それでも“健全なものを造りたい”という情熱を持ってワイン造りに取り組む生産者と、飲み手であるみんなを繋ぐ役割になれたら。そんな想いを込めて、店名は『BATONS』(バトン)にしました。たくさんのバトンという意味で、最後にSをつけています」

そんな「BATONS」では、1本2,000円台からナチュラルワインを販売。食事と一緒に楽しみたいなら、+1,000円で店内持ち込み可能です。ナチュラルワインがじわじわ気になってきたそこのあなた、早速お店へ行ってみましょう! 持ち込み料無料の木曜・金曜は、特に狙い目ですよ!

BATONS

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バトン
仙台市青葉区上杉1-7-7 1-D
022-796-0477
ワインショップ&デリ 12:00~23:00
イートイン 12:00~15:00(L.O.)、18:00~23:00(L.O.)
不定休

【ライター 鈴木紘子】【撮影 門山夏子】

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