東北の玄関口・仙台駅で、おいしい東北に出会える場所「東北カフェ&バル トレジオン エルパル仙台店」。宮城はもちろん、東北エリアの各県から食材やお酒を揃えた、東北がテーマのカフェ&バルです。地産地消が売りの店は他にもあるけれど、ひいきなしで“東北6県すべて”を推しているのが珍しい!
電車の待ち時間に、待ち合わせに、買い物がてらに。利用しやすい仙台駅直結の「エスパル仙台」東館3階に、2019年12月オープン。ランチやディナータイムの区切りはなく、一日中いつでもごはんやスイーツ、ちょい飲みが楽しめるオールマイティーなスポットです。
広々と開放的な店内。窓際の席では仙台駅東西自由通路や東口の駅前通り、行き交う人たちの姿を眺めながらくつろげます。昼夜ともに人気なのは、トレジオン名物のオムライス。東北6県それぞれをテーマにした計6種ものオムライスがあるんです。その名も「東北6県オムライス」!
◆宮城/仙台名物!牛タンの赤ワインデミオムライス 1,320円
宮城県産の米を使ったバターライスに、クリーミーな卵がとろり。その上に、各県のスター食材を盛り込んだオリジナルソースがたっぷり乗る「東北6県オムライス」。宮城はやっぱり牛タン! 他の県もチェックしてみましょう。
◆青森/八戸海峡サーモンクリームオムライス 1,320円
◆岩手/いわて短角牛の牛すじデミグラスオムライス 1,320円
◆秋田/田沢湖の生ハムといぶりがっこクリームオムライス 1,320円
◆山形/さくらんぼ鶏と山形まいたけトマトオムライス 1,320円
◆福島/アンコウを使った濃厚味噌クリームオムライス 1,320円
間違いない組み合わせから気になる意外な抜擢まで、全県制覇したくなっちゃうラインナップです。そして、スイートな名物も! ナイフいらずの“ふわとろパンケーキ”で有名な東京・渋谷の「Banks cafe & dining 渋谷」のパンケーキが、仙台にいながら食べられちゃうんです。
北海道産の小麦、よつ葉バターなどの厳選素材にマスカルポーネチーズを加えることで、まろやかで“とろっ”とした食感を実現。さらに、ホイップしたメレンゲも加えることで“ふわっふわ”の柔らかさに。これぞパンケーキの極み! この“ふわとろ”は感動もの♡ 鉄板でまとめて焼くのではなく、オーダーを受けてから一枚一枚フライパンで焼き上げるのも特徴です。
◆いちごパンケーキ 1,738円
秘伝のレシピで手間をかけてつくる“ふわとろパンケーキ”に、東北の地でとれたフレッシュな旬のフルーツを添えて。時期によって変わる限定メニューが人気です。※いちごは3月末まで。宮城県山元町のミガキイチゴなどを使用。
飲める東北6県シリーズも!
◆東北6県シェイク 各550円
(左から)山形/ラ・フランス、岩手/トマト、青森/りんご、秋田/ブルーベリー、福島/もも、宮城/ずんだ
各県の素材をミルクと混ぜ、秋田県鳥海山の牧場から直送する濃厚なジャージーソフトクリームを入れた手づくりのシェイク。色とりどりの見た目もかわいい! 飲む人が自分で混ぜることで、おいしいタイミングで飲めるように計算されているんです。テイクアウトOK。
クラフトビール、ワイン、日本酒も東北各県スタンバイ。料理やスイーツとのペアリングを楽しんで。
◆クラフトビール 990円(写真は、いわて蔵ビール 山椒エール)
◆いわて短角牛のローストビーフ 1,958円(右)
◆本日の鮮魚カルパッチョ 1,408円(左・写真は、宮城県女川町産の銀王サーモン)
地産地消だけど、郷土料理とは違う。自由な発想を取り入れた「新しい東北グルメ」がトレジオンのメニューコンセプトです。スタッフ自ら各地に足を運び、生産者の顔やつくる過程を見て選んだこだわりの食材たち。その魅力と一緒に、トレジオン流のおいしい食べ方を紹介しています。
トレジオン代表の吉田 慶さんは、東日本大震災の一カ月後、震災ボランティアとして東京からやって来ました。岩手や宮城の被災地を転々としながら、復興のために尽力。その後、「これからの東北に必要なのは一時的な支援ではなく、継続的に地域へ還元していくこと。そのためには東北の魅力を広めて、たくさんの東北ファンを増やしたい」。それが飲食店としてのトレジオンのはじまりでした。2013年、東京・赤坂にトレジオン一号店がオープン。現在、東京・岩手・宮城で計6店舗を展開しています。
吉田さんが考える、東北の魅力とは? 「東北には豊かな自然と風土が育んだおいしい食べものがたくさんあります。でもそれって、やっぱり人がいてこそ。だから、東北の一番の魅力は人だと思うんです。農家さんも漁師さんも、店の仲間たちも、お客さまも、東北の人たちは皆いい人たちばかり。震災前までフリーターをやっていて、何もなかった自分が『誰かのために』『地域のために』という思いを持ってここまで成長できたのは、そんな東北の人たちとの出会いのおかげです。東北への恩返しとして、今やっています」(吉田さん)。
トレジオン代表の吉田 慶さん(左)と、福島県伊達市で枝豆などを生産している農家の草野さん。
「当店に来て、食べたり飲んだりするだけで、東北を応援することにつながります。とは言え、震災復興のためとか堅苦しいことは抜きに、ただ東北のおいしいものを知って楽しんでもらえるだけでうれしいです。県外からお越しの方はもちろん、ぜひ地元の方にも来ていただきたいです!」(吉田さん)。
東北出身ではないけれど、東北を愛する人たちがはじめた東北カフェ&バル。そこには、東北の土地と生産者がつくったおいしいものが集まり、旅人も地元の人も集まって、新しい東北が生まれていました。
“東北”見つけました
東北をかたどったプレートの上に、各県の名物入りタパスを盛り合わせた「東北6県プレート」(2,640円)。八戸前沖さばの低温くんせい(青森)、南部かしわ鶏のスモークハム(岩手)、ずんだの数の子和え(宮城)、いぶりがっこクリームチーズ(秋田)、半熟くんせいたまご「スモっち」(山形)、いかにんじん(福島)など、内容はその日によって。東北愛あふれるプレートは東北産の木材を使用し、岩手県の大工さんに特注。クラフトビールと一緒にカンパイ! いただきます!
東北カフェ&バル トレジオン エスパル仙台店
住所/仙台市青葉区中央1-1-1 エスパル仙台 東館3F
TEL/022-369-3436
営業時間/10:00〜23:00(L.O.22:30)
休/エスパル仙台に準ずる
HP/https://tregion-bal.com
※表示価格はすべて税込みです。
※内容は一例です。時期によって変わります。
※このページの情報は2020年3月4日現在のものです。
【ライター 池田直美】【撮影 門山夏子】