
新しい年がスタートし、これまで資産形成に興味を持ちながらも、なかなか手をつけられていなかった。そんな方も今年こそは何か始めたい!
そうお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は改めて、資産形成を始めるための手順や大まかな概要をお伝えします。
まずは現状把握から!
資産形成を始める前に、以下の項目をチェックしてみましょう。
①現在の資産状況を確認する
・預貯金残高
・保険の加入状況
・住宅ローンの残高
・投資商品の保有状況
・年金の受給見込み額
②将来必要な資金を試算する
・老後の生活費(月30万円程度が目安)
・医療費の備え
・子どもの教育費や結婚資金
・住宅のリフォーム費用
特にお金の悩みが多いのが40代50代
どの年代の方でもお金に関するお悩みや興味関心がありますが、特に40代50代のお悩みが多岐に渡ります。
・退職までの期間が20代・30代と比べて短く退職後の生活費に対する不安を感じ始める
・収入が人生でピークを迎えることが多い
・子どもの教育費や住宅ローンなど、大きな支出がある
など様々ありますが、つまりは、老後の具体的なプランを立てる必要性が高まるということです。
40〜50代におすすめの資産形成方法
①iDeCo(個人型確定拠出年金)の活用
現役世代の方には、iDeCoがおすすめです。掛け金が全額所得控除され、運用益も非課税となるため、税制メリットが大きい制度です。特に所得が高い40〜50代は、節税効果が高くなります。
②NISA(つみたて投資枠)
長期・分散投資の基本を押さえた投資信託に投資できる制度です。年間120万円まで非課税で投資可能で、無期限の非課税期間があります。インデックスファンドを活用することで、低コストで効率的な運用が可能です。
③債券・投資信託のバランス運用
40〜50代では、リスクを抑えた運用が望ましいです。株式と債券をバランスよく組み合わせることで、安定性と収益性の両立を図ることができます。
リスク管理の重要性
若い世代と比べて、リスクを取れる期間が限られているため、以下の点に注意が必要です。
・ポートフォリオ(資産の割合)の中での安全資産の比率を高める
・投機的な投資は避け、長期投資を基本とする
・定期的な見直しと資産配分の調整を行う
・生命保険や医療保険などのリスク対策も忘れずに
具体的な行動プランをたてる
①6ヶ月以内にやるべきこと
・家計の収支を見直し、投資に回せる金額を算出
・緊急預金(半年分の生活費)の確保
・老後の必要資金を計算
・資産形成の目標設定 など
②1年以内にやるべきこと
・iDeCoやつみたてNISAの口座開設
・保険の見直し
・資産配分の決定と投資の開始
・定期的な運用状況の確認習慣を確立 など
資産形成を成功させるためのポイント
・投資する金額や期間は無理のない範囲で着実に積み立てを継続する
・経済ニュースに関心を持ち、市場の動向を把握する
・専門家に相談し、自分に合った投資方針を決める
・定期的に資産状況を見直し、必要に応じて調整する
40代50代からの資産形成は、もう遅いのでは…?
と、お考えの方もいらっしゃいますが、決して遅すぎることはありません。
むしろ、人生経験を活かした冷静な判断ができる年代だからこそ、効率的な資産形成が可能です。まずは自身の状況を正確に把握し、無理のない範囲で着実に進めていくことが重要です。
資産形成は長期的な視点で取り組むことが重要です。一時的な市場の変動に一喜一憂せず、着実に積み立てを続けることが成功への近道となります。
また、次回も皆様のお役に立てるマネーコラム#おかねのいろはをお届けします。