カメラ片手に“猫の島”で有名な石巻・田代島の旅。仁斗田地区→猫神社と回った前半に続いて後半です!
12:00 マンガアイランドでランチタイム、と思いきや…
デンマークからやってきた猫好きの青年と別れた後、来た道を戻って仁斗田地区のさらに南、マンガアイランドへ。海を見下ろせる眺めの良いロケーションに、漫画家のちばてつや先生と里中満智子先生がデザインしたかわいいロッジ(宿泊できます!)やキャンプサイトが広がります。施設利用については、石巻市役所商工観光課/マンガアイランドをチェック!
さて我々もデッキでお昼をいただきましょう。
が、しかし。
どこからともなくワラワラと現れ、あっという間に占領。
エサをもらえると思うのか、ビニール袋を開けるガサガサッという音に敏感な彼ら。少しでもカサッと音を立てると、このように全員そろってガン見してきます。威圧感。
居場所を奪われ、急遽撮影会スタート(泣)。
原っぱでのび~~っ。コバルトブルーの海と空、そして緑の芝生のコントラストが素敵な場所なので、撮影スポットとしても最高です。夜はきっと星が綺麗なんでしょうね。
それにしても、どいてくれる気配が微塵もなし。
仕方がないので屋根付きテラスに移動しましたが、すでに先客。
こちらの猫ちゃんたちはまったりモードで我関せず状態だったので、私たちもこっそりベンチの片隅でお昼を食べることに成功しました。
シンメトリーなコンビ芸。
おなかの下だけまっしろ!
前編でも触れましたが、田代島にはコンビニのようなものがないのでランチは持参が基本です。ウェットティッシュと小さいゴミ袋も必須。ウェットティッシュで手を拭いたついでに腕や首元も拭いてしまうので、塗り直し用の日焼け止めがあると◎。
13:00 島の南西を目指すが…
帰りの船まで時間があったので、マンガアイランドから南西の三石崎を目指して歩いてみることに。これがなかなかの道のりでした。
ちょっとしたトレッキングコースの様相。
三石崎は左とのこと。道…? いやいや…。
意外と行けました。三石観音に到着! すぐそこは断崖絶壁の海なのですが、その昔海に浮かぶ三つの巨石に金の十一観音が流れ着き、地元の漁師が安置したことが三石観音の由来だそう。この先にもスポットがあるようでしたが、「猫いないねー」「…戻ろうか」ということで、ここで撤退。もしここまで来られる気概のある方は、虫よけスプレー&長袖長ズボンで! 間違ってもガウチョパンツなんかで来てはいけません。
14:00 おみやげを買いに仁斗田地区へ
2.5kmほどてくてく歩き、田代島グッズを販売しているクロネコ堂さんへ。
港で会ったサイクリングチームと再会。おつかれさまですー。
一緒にクロネコ堂へ行くものの、なんとお休み。
「入れませんよ」
まぁこれはこれでかわいいので満足。
サイクリングチームさんたちはというと、大泊港を経由して八の字を描くように島を回ってきたとか。途中アップダウンがあり、こちらもなかなかの行程だったよう。「でも海が綺麗に見えるスポットがいくつかあって気持ちよかったですよー」とのこと。次回はサイクリングに挑戦してみようかな!
14:30 民宿マリンライフさんでお茶
民宿「マリンライフ」の看板をみつけ、お邪魔してみることに。
「ハイいらっしゃい」
「ついておいで」 先導してくれました。
海を見下ろす眺望の良い庭には、ちょうど満開のバラに覆われたあずま屋も。
もちろん猫もたくさん!
猫ちゃんたちのごはんタイムが始まったようなので、私たちは中の座敷でアイスコーヒーを。ジュースや生ビールもいただけますよ!
涼しい室内でくつろぐ私たちに、窓の向こうから注がれる鋭いまなざし。「こっちめっちゃ暑いんだけど」
マリンライフさんでは、トートバッグやステッカーなどかわいい田代島グッズを販売しています。
15:15 仁斗田港へ
帰りの最終便に乗るために、ぼちぼち港へ。午前中に来た時は1匹も港にいなかったのに、午後はお見送りに来てくれていました。
猫を撮っていたら、「おら(写真に)入っちまったべか?すまんの~」と笑顔で走り去っていった自転車のおじさん(3枚目)。猫同様に、とても気さくな島の人たち。
わりと重量級なこの靴下猫ちゃん(右)は、いつも抜き足差し足で歩いていました。
船を待つみんなとの別れが名残惜しいのか、足元をウロウロウロウロ。
でもすぐに飽きてゴロリ。
あ、帰りの船が来た。おーいもう帰るねー。遊んでくれてありがとー。
15:33 「マーメイド号」に乗船
大泊港を経由し、石巻・旧北上川河口船着場に到着したのは16:50。はしゃぎすぎたのか、帰りの船では爆睡でした。
と、このように幕を閉じた田代島への日帰り旅行、いかがでしたでしょうか?
当初は大量の猫がワラワラと寄ってくるイメージでしたが、意外にまったりゴロゴロ系のマイペース猫ちゃんが多い印象! これも島時間のせいなのでしょうか。のんびりと癒されたい人にはぴったりかもしれません。今年の夏休みはぜひ猫の島でプチバカンスを!
【ライター 鈴木紘子】【撮影 門山夏子】