宮城県を飛び出し、ちょっと足をのばして楽しめる「旅先のいいね!」をご紹介する「場外ホームラン」企画。今回は仙台から東北自動車道と釜石自動車道を経由して2時間半、岩手県遠野市へ。遠野物語を追体験できる不思議なスポットや、ユニークなご当地グルメが続々登場!
●カッパ淵
遠野市と言えば「遠野物語」が有名ですが、ここは物語にも登場するカッパ淵というスポット。その昔、ここで馬を引きずり込むなどイタズラをしていたカッパが捕まり、殺されそうになったのですが、近くのお寺の住職に命を助けられたそうです。そして、恩を感じたカッパがその後に起きたお寺の火事を救ったという話が伝えられています。
カッパ淵
住/岩手県遠野市土淵町土淵7-50
時・営/見学自由
休/無し
ここでは「カッパ釣り体験」を楽しめます。近くの観光施設「伝承園(でんしょうえん)」などで販売している「カッパ捕獲許可証 ¥220」が必要。ぜひ購入してからカッパ淵を訪れてみてください。カッパが釣れるかどうかは…、ご自身でお確かめください。
伝承園
住/岩手県遠野市土淵町土淵6-5-1
電/0198-62-8655
営/9:00~17:00(入園受付は16:30まで)
●京屋亭<きょうやてい>
遠野市には「五右衛門ラーメン」という、ピリ辛味のご当地ラーメンがあります。様々なお店で提供され親しまれているのですが、その元祖といわれる「喜楽(きらく)」は2年前に閉店。しかし最近になり「元祖の味が復活した」と話題になっているお店があるんです。それが写真の京屋亭。
五右衛門ラーメン ¥600
醤油ダレに合わせるのは、鶏・豚・野菜から抽出したあっさりスープ。麺はのどごしの良い細麺。そこに醤油と辛味で炒めた、もやし・キャベツ・豚肉をトッピング。これが元祖 五右衛門ラーメンなんだとか。
ほんのり甘い醤油とピリっと辛い味わいが食欲をそそります。さらに、炒めた具材を崩しスープに溶かしていくと野菜の甘味やお肉の旨味がスープに溶け出し、コク深い味わいに変化。この独特な味わいに「一度食べたら忘れられない味」というお客さんもいるんだとか。これからの寒い季節、より一層美味しく感じられる一杯です。
京屋亭
住/岩手県遠野市中央通り1-7
営/11:00~16:00、17:00~21:00
休/第2・第4木曜
●続石<つづきいし>
遠野駅から車で15分、綾織町の山中。この大きな石は「続石(つづきいし)」という名前で遠野物語にも登場。「古代人の墓」または「武蔵坊弁慶が持ち上げて作った」とも伝わる不思議な巨石なんです。実は、この「続石」にそっくりなハンバーグを提供しているお店がある。という噂を入手したんです…。
続石
住/岩手県遠野市綾織町上綾織
時・営/見学自由
●Koyomina <コヨミーナ>
自家製赤ワインソースで頂く亜麻豚のハンバーグ ¥1,000(ランチ)
遠野駅から徒歩5分の場所にあるイタリアンのお店「Koyomina(コヨミーナ)」。こちらが噂のハンバーグ。一見、美味しそうなハンバーグにしか見えませんが…
(左)ハンバーグ、(右)続石
視線を下げ、真横から見てみるとハンバーグの丸い形や支えている土台のかぼちゃがソックリなんです。ということで、シェフにその真相を直撃!「続石をモチーフにしたハンバーグなんですか?」そう尋ねると、返ってきた答えは「していません!」いろは組が肩透かしを食らったような表情をしていると、シェフの口からから意外な事実が発覚。「実は、続石と同じ綾織町出身なんです。もしかしたらインスピレーションを受けた可能性はありますね」とのこと。小さな可能性を残しつつ、真相は迷宮入り…という結末に(笑)
ハンバーグのお味は絶品!まず、続石とは違いフワッフワの食感に驚きます。コク深い旨味とほのかに香るハーブが上品な味わい。遠野産の亜麻豚というクセの少ないお肉をベースに、牛スープやハーブで味を作り上げているんだとか。
Koyomina
住/岩手県遠野市中央通り4-6
電/0198-68-3290
営/[火~土曜、祝前日] 11:00~14:00、 [月~木曜] 17:00~23:00、 [金、土曜、祝前日] 17:00~24:00(L.O.23:00)
休/月曜
●ジンギスカンのあんべ
その昔、羊の飼育が盛んだった遠野市では、今でもジンギスカンが広く親しまれているのですが、実は遠野流の楽しみ方があるんだそうです。
ジンギスカンバケツセット ¥6,374 ※固形燃料は2つ
通販で購入可 電/0120-029834、WEB/https://www.anbe.jp/
遠野市では昔から屋外でジンギスカンを食べることも多かったそうで、これは屋外用のジンギスカンセット。通風孔を開けたバケツに固形燃料を入れ着火、その上にジンギスカン鍋を置いてお肉を焼くというシステムなんです。
このジンギスカンバケツは2代目店主 安部好雄さんが考案。その昔、注文を受け山にジンギスカンの七輪と鍋をトラックで運んでいたそうなのですが、山道の悪路で七輪が割れることが多かったんだとか。そこで「割れない七輪を作れないだろうか…」と試行錯誤した結果、このバケツスタイルを閃いたんだそうです。その後、このバケツジンギスカンが評判になり、遠野市全体で一般的に利用されるようになったんだそうです。
ジンギスカンのあんべ
住/岩手県遠野市早瀬町2-4-12
電/0198-62-4077
営/10:00~19:00
休/木曜
WEB/https://www.anbe.jp/
※このページの情報は2019年10月25日現在のものです。
【仙臺いろは編集部】