そこに座るだけで、感性が刺激されて、日常を忘れられる。おしゃれなドリンクにワクワクして、おいしい料理にニヤり。「芸術」「食欲」の秋に行きたいのは、そんな店主のこだわりとセンスがあふれる“アートなカフェ”
仙台市内から車で約1時間。大河原町の閑静な住宅街に、ぽつんと現れる異空間。ここは、アンティークやヴィンテージを愛するふたりの店主が営むカフェ「O’s cafe(オズ カフェ)」。
扉を開けると、まるで絵本の中に迷い込んだような、不思議な世界が広がっています。
物心ついたときから古いものに惹かれ、骨董品店に通い詰める少年時代を過ごした大友文紀さんと、油絵が趣味だった祖父の影響を受けて、幼い頃から絵を描くことが好きな岡崎和実さん。
大友さんが照明系を、岡崎さんが塗装を主に担当し、外装も内装もすべてふたりの手づくりで完成させたというから驚きです。家具やオブジェなどのインテリアは、これまで集めてきた古きよきものを中心に、自作のものも多数。
「近代的なものや生活感が出るものは、ヴィンテージ風の加工やアレンジを加えて、極力隠すのがポリシーです。ただ、エアコンだけはどうにも隠せなくて…(笑)」と大友さん。どこを見ても、そして見れば見るほど、随所にこだわりが満載!
店内に木が生えていたり…
ライトを覗くと、帽子やトランペットだったり。
テーブルは、古いドアをリメイク。
店前にある看板は、給油スタンドをアレンジ。塗装であえてサビ感を出して、古めかしく。
「いたずらの延長でどんどん作り込みすぎてしまって、オープン前の内装工事が遅れるハプニングもありました。お互いこだわりが強いので、喧嘩しながらやっています」と、岡崎さん。プロレベルのテクニックはもちろん、遊び心あふれるセンスに惚れ惚れ…! 独特の世界観に惹きつけられます。
(右から)店主の大友文紀さんと岡崎和実さん。
ふたりの遊び心は、料理やドリンクにも。他にはないオリジナリティにこだわって、王道のパンケーキではなく、ベーグルで創作する新感覚のお食事プレートやスイーツを提供しています。ベーグル推しって、新しい!
まずは、メニュー表を探すところからスタート! というのも、いたずら好きの店主たちによって、メニュー表はどこかに隠されているのです(笑)。
7種あるベーグルメニューのなかでも、看板はこちら。
◆ベーグルのオープンサンド ローストポークとたっぷり野菜のバジルソース 950円
半分にカットしたベーグルに、10時間じっくり低温調理したローストポークと野菜、バジルソース、バターを乗せて。もう半分のベーグルには炙りチーズがとろ〜り。一度で2つの味が楽しめるのがうれしい、オープンスタイルのサンドイッチです。ランチタイムは、自家製ピクルスとドリンク付きで1,250円。
◆フレンチベーグルトースト 720円
外はキャラメリゼでカリカリに、中はふわふわでもっちり。珍しいベーグルのフレンチトーストも人気です。アイスクリームやリンゴのコンポートも添えられたスイートなひと皿。
◆ジュピター バナナスムージー 580円
マーブルカラーが素敵なこちらは、木星(ジュピター)をイメージしたチョコとバナナのスムージー。“大人のチョコバナナ”をテーマに、甘さ控えめに仕上げた一杯。そのほか、虹色のカラフルなミックスジュース「オズ・ザ・レインボー」(560円)など、思わず写真に撮りたくなっちゃうファンタジーなドリンクがあるのもO’s cafeならでは。
空間も提供される料理やドリンクも、どこを切り取っても絵になるO’s cafe。不思議かわいいオズワールドの魔法にかけられて、非日常のひとときを。
“ハロウィン”やります
現在、店内をハロウィンVer.に模様替え! 扉を開けた瞬間に子供が泣き出し、大人でも思わず怯える!? 店主たちの創作意欲がフィーバーし、「やりすぎ」「クオリティが半端ない」と話題のホラー&アートなO’s cafeハロウィンが今年もやってきます。怖いものが苦手な方はご注意を(笑)。※10月末ごろまで。(写真は2018年のハロウィン)
O’s cafe
住所/柴田郡大河原町西浦49-5
TEL/0224-53-5939
営業時間/11:00〜16:00(L.O.15:30) ※ランチ〜14:00 (L.O.)
+土曜は夜カフェも営業中18:00~23:00(L.O.22:00)
休/火曜 ※不定あり
Instagram/ https://www.instagram.com/oogawara_os/
※表示価格はすべて税8%時の税込価格です。消費税率の引き上げに伴い、料金が変更になる場合があります。
※内容は一例です。時期によって変わります。
※このページの情報は2019年9月13日現在のものです。
【ライター 池田直美】【撮影 門山夏子】