【ニューオープン】十一そばとガレット、コーヒーがおいしいカフェ 今週のカフェ&スイーツ*58話『SOBA CAFE 孫三』


専門店ならではのこだわりメニューをカジュアルに楽しめる、“専門店カフェ”がいま熱いんです。前回の「ピザカフェ」に続いて、新たに「そばカフェ」が登場! その名も「SOBA CAFE 孫三(まごぞう)」。

2019年12月、仙台市泉区長命ヶ丘の「ブランチ仙台」WESTエリアにオープンしました。

そばを思わせる木ののれんをくぐって、足を踏み入れると…。

木材を巧みに使ったアプローチが素敵な和モダン空間が広がっています。ガラス張りで開放的。店内にはテーブル席とカウンター席があり、奥にはかまくらをイメージした小上がり席も。

孫三のそばは、そば粉10に対してつなぎ1の割合でつくる「十一(といち)そば」。十一ならではの香りと喉ごし、歯切れのよさが特徴です。国産小麦のなかでも香りの高さに定評がある山形県産の「でわかおり」を石臼挽きし、毎日店内で製麺。調理には不純物を取り除いた純水のみを使用し、素材にこだわった新鮮な打ちたてそばを提供しています。

◆板そば(中) 880円
まずは、そばだけで食べてみて。次に、そばに直接わさびをつけてどうぞ。その後、たれにつけて食べるのがそばのおいしさを存分に味わえるツウな食べ方。

国産素材・無添加にこだわり、複数の醤油を合わせた自家製たれも秀逸。そばを取る手が進みます。板そば以外に天ざるそば(1,430円)、温かいかけそば(880円)など、そばだけでもメニューは15品! 冷やし鶏レモンそば(1,210円)といったオリジナリティある創作そばも充実しています。

◆あおさ香るクリームそば 1,210円
イチオシの創作そばはこちら。生クリーム、オリーブオイル、ブラックペッパーを加えたクリームソースと、たっぷり乗った青のりを絡めていただきます。磯の香りとクリームのコクがよく合う、新感覚の和洋そば。

孫三はそばだけではありません。そばカフェですから、カフェらしいメニューもあるんです。それが、ガレットとコーヒー。

挽きたてのそば粉を使い、オーダーを受けてから一枚一枚焼くガレットは、外側カリッと内側はしっとり。サラミ&チーズガレット(660円)、あんこバターガレット(715円)の2種あり、おかず系とスイーツ系どちらも楽しめます。写真は、ランチ限定のガレットサラダ。

◆ガレットサラダランチプレート 1,375円
イタリア産の上質な生ハムと野菜がたくさん乗って、ボリューム満点。ドリンクと日替わりデザートも付きます。コーヒーは、幻のコーヒーと言われるインドネシア産の「トアルコ トラジャ」(単品440円)。スッキリとした飲み口と深い味わいで、そばやガレットを食べた後の余韻にぴったり。

正直、従来のそば店では、ゆっくりできないイメージがありました。「食後もママさん同士でおしゃべりをしたり、ビジネスマンがひと息ついたり、ほっと休める場所にしたい」と、コーヒーを提供するカフェスタイルのそば店に。また、自慢のそば粉をアレンジしたガレットをウリにすることで、和食の域を超えたそばの新スタイルにチャレンジ。

店主・阿部省三さんの実家は女川町でそば店をやっていましたが、東日本大震災で被災。復活させたいという思いでそば修行を経て、奥さん、娘さん夫婦と「SOBA CAFE 孫三」をオープン。裏店長は小学生のお孫さん! 「3人の孫たちにつながる事業にしたい」という願いから「孫三」という店名をつけました。アットホームな雰囲気とともに、30年以上居酒屋を営んできた阿部さんが腕を振るう一品料理、おつまみも充実。そば酒屋としても楽しめる懐の広いお店です。

新年、“和”な気分。年明けカフェは、細く長く縁起がよいとされる“そば”からスタートしませんか?

“うつわ”見つけました


注文したそばがテーブルに届いたとき、素敵なうつわも目を引きます。というのも、阿部さんと一緒に店を切り盛りする娘さんは、「codemarinoki」という名で陶芸アーティストとして活動。作品は料理に使用されているほか、一部店内で販売しています。

SOBA CAFE 孫三

ソバ カフェ マゴゾウ
住所/仙台市泉区長命ヶ丘2-21-1 ブランチ仙台内(WEST 1F)
TEL/022-341-1030
営業時間/11:00〜21:00、水木〜15:30(L.O.各30分前) ※ランチ〜14:30(L.O.)
休/なし
Instagram/sobacafe_magozo


※表示価格はすべて税込みです。
※内容は一例です。時期によって変わります。
※このページの情報は2020年1月8日現在のものです。

【ライター 池田直美】【撮影 門山夏子】

ACCESS MAP

この記事をシェアする