目の前は青い海！七ヶ浜にビーチカフェオープン≪今週のカフェ＆スイーツ＊18話『SEASAW』≫

松島湾の南に広がる七ヶ浜エリア。夏休みに菖蒲田海水浴場で泳いだ思い出を持つ仙台っ子も多いのでは？　
震災の影響で長らく遊泳禁止の状態が続いていますが、いよいよ来年2017年に本格海開きを予定！それに向けて、今年は7/29～8/7の10日間に菖蒲田海水浴場をプレオープンするとのこと。　
復興工事も着々と進み、新しく生まれ変わろうとしている七ヶ浜の海。そんなビーチを目の前にしたナイスロケーションに、これからの季節にお出掛けしたくなるカフェがオープンしたと聞きつけて、さっそく行って参りました！

カフェのコンセプトは「週末プチリゾート」。もともと七ヶ浜は、明治の昔にアメリカ人医師が妻の療養の場に選んだことがきっかけで、外国人専用避暑地として愛されてきた歴史を持つ古い町。西の高台に位置する高山は、軽井沢、野尻湖に並ぶ日本三大外国人避暑地のひとつに数えられています。

そんな癒しの場所である七ヶ浜にふさわしく、ヒーリング効果があるといわれる杉の木を使って建てられた「SEASAW」。岩手県は早池峰（はやちね）山の杉をふんだんに使ったログハウス調の店内に、ヨットハーバーをイメージしたあたたかなランプの光が落ち着きを添えています。

テラスから外に出ると、隣にこじんまりした建物を発見。何やら2階へ続く小さな階段が…。

なんと目の前の海を臨めるプチ展望デッキ！階下はシャワーとトイレが完備されており、ビーチからあがって汗を流したら、2階で海を眺めながらバーベキュー！なんて利用方法も考えているとか。満点の星空のもと、潮騒の調べを聞きながら夜の時間を過ごすのも素敵。まさに週末リゾート、いろいろな使い方ができそう…と妄想が膨らみます。

もうひとつのコンセプトが「アート」。店内やテラスのいたるところに、七ヶ浜の流木や木材を使ったオブジェが。

テラスにもインパクトある流木オブジェ！

天井を見上げると、丸森町で活動する藍染め作家さんの作品があしらわれていました。展示物は定期的に変わっていく予定で、様々な表現者の発表の場所になれたらと考えているそうです。

さて、SEASAWのお楽しみは海の幸をたっぷり堪能できるお料理。スズキやヒラメ、タコなど地元の漁師さんから直接仕入れた魚をふんだんに使い、パスタにソテーにカルパッチョにと、素材の味を活かした新鮮な一皿を提供しています。

ランチメニューのイチオシは限定10食「渡り蟹のパスタランチ」（2人前・￥2,240　※季節により価格の変動があります）。新鮮な蟹の甘みとさっぱりしたトマトクリームソースの取り合わせが美味。聞けば、キッチンを取り仕切る山本シェフは仙台国際ホテルで腕をふるっていた方。おいしくないわけがない！

渡り蟹の鮮やかな赤みが目にも美味しい。

ランチはセットでドリンクつき。ハーブティーやオレンジジュースなどがありますが、おすすめは「ティピカスペシャリティコーヒー」（＋￥200）。アラビカ産の中で最も原種に近いティピカ豆は、品種改良が進んだ現在ではなかなか手に入りにくいとても希少なコーヒー豆です。さらに機械にたよらず天日干しなど昔ながらのやり方で丁寧に処理。素朴ながら酸味が効いて、とても上品な風味が特徴の一杯です。

デザートには、七ヶ浜のお米を使ってもちもちに仕上げたパンケーキ（￥842）を。バニラアイスとラズベリーソース、そして季節のフルーツを添えて。

SEASAWオーナーの久保田さんも関わっている菖蒲田海水浴場プレオープン。最終日の8/7には「SEVEN BEACH FESTIVAL」という音楽とビーチスポーツのイベントを開催予定。7/29～8/7の海開き期間中は、地元の高校生や建築家、デザイナーが集まって海の家をつくる計画もあるそう。皆の手で元気になっていく、これからの七ヶ浜に注目です！