【ニューオープン】パン屋×コーヒー店 人気店がひとつ屋根の下でコラボ! 今週のカフェ&スイーツ*67話『Boulangerie Girafe×KEYAKI COFFEE』

次々に焼き上がるパンの香ばしさと、豆から挽いて一杯一杯丁寧にいれるコーヒーのアロマ。

今日も朝から、幸せの香りが充満。

キッチンから伝わる熱気と、カップに注がれる温かなアート。

ここは働きマンたちが行き交う仙台の問屋街・卸町で、冬でもひときわ温度の高い場所。

1階がパンを製造・販売する「Boulangerie Girafe(ブーランジェリー ジラフ)」、2階がカフェ「KEYAKI COFFEE(ケヤキコーヒー) 卸町店」。仙台を代表するパンとコーヒーの人気店が同居した、今最もHOTなスポットです。オープンしたのは2020年12月15日。パン好き、カフェ好きにうれしいギフトをもたらしてくれました。

“キリンのパン屋さん”でおなじみのブーランジェリー ジラフは、萩野町から移転リニューアル。新しいショップ&工房は、ずらりと並んだパンと、ライブ感のあるオープンキッチンにワクワク♪

人気ナンバー1の「湯捏(ゆごね)のレトロコッペ」をはじめ、トラディショナルなバゲットからバラエティーに富んだ惣菜パン、菓子パンまで、総勢120種以上。ケヤキコーヒーのコーヒーを使用した、コラボ店ならではのパンも登場!

ジラフで購入したパンは、ケヤキコーヒーに持ち込んでOK(1ドリンクオーダー)。パン用の皿を貸し出してくれるほか、パンに合うコーヒーを提案してもらうこともできます。というわけで、おすすめのペアリングを教えてもらいました。


◆KEYAKI COFFEE×Girafeコラボパン COFFEEシナモンロール 330円(byジラフ)
◆サイフォンコーヒー 738円〜(byケヤキコーヒー)

上のフォンダンにケヤキコーヒーのエスプレッソを使用した、ほろ苦スイートなシナモンロールには、深煎りのコーヒーが好相性。おすすめされた豆は、南米のボリビアが産地の「カルロス・マリアカ」。サイフォンで抽出することによって、豆の特徴であるチョコレートやアーモンドのような風味がより活きた一杯に。


◆スペシャルティコーヒーのティラミス 468円
ケヤキコーヒーオリジナルのスイーツもあり、こちらにもエスプレッソを贅沢に使用。なめらかすぎる食感とエスプレッソの深い余韻に、うっとり。ドリンクとセットで20円引き。


◆カプチーノ 680円
東アフリカのブルンジでつくられた豆「キニャナ ナチュラル」を中煎りで使用したカプチーノ。ブルーベリーやグレープのようなフルーティーな香りが特徴で、ミルクと相性抜群。クリーミーな質感にまったり癒やされて。

ケヤキコーヒーでは、どこで・誰が・どのように生産し、どんな流通経路をたどったかが追跡できる、トレーサビリティ(追跡可能性)の確保されたスペシャルティコーヒーのみを使用。約6種の豆と、4つの抽出方法から選べるのも魅力です。コーヒーのソムリエであるバリスタが豆の個性を活かし、好みや気分にマッチした一杯を提供。

左からペーパードリップ式、サイフォン式、エスプレッソマシンと、いくつもの器具といれ方を自在に使い分けるバリスタたち。オーナーの松木勇介さん(右)はスペシャルティコーヒーの名店「丸山珈琲」の出身で、数々の大会に出場した腕の持ち主。スタッフの小原美智子さん(左)はエアロプレスの2019年日本チャンピオンで、同年ロンドンで開催された世界大会にも出場。名バリスタ揃いです。

提供時、コーヒーと一緒に添えられていたコーヒーカード。豆の名前と産地、農園名、生産処理方法、フレーバー、農園の標高まで書かれています。気に入った豆があれば、次回カードを提示するとスムーズにオーダー可能。豆は季節ごとに入れ替えるため、なくなってしまった場合には、似たような特徴の豆を提案してもらえます。コーヒーを通して、スタッフさんとのコミュニケーションも楽しい。

荒井にケヤキコーヒーが誕生して4年、待望の2号店としてオープンした卸町店。ナチュラルテイストの本店とは対照的に、店内はスタイリッシュな雰囲気です。イメージしたのは、8年ほど前にサンフランシスコを旅したときに出会ったカフェ。「倉庫を改装した店内に、焙煎機がドーンと置かれているのがカッコよくて。バリスタたちが楽しそうに働いている姿もいいな、と。仙台にもそういうカフェをつくりたいと思ったんです」と、松木さん。

倉庫が立ち並ぶ問屋街の卸町は、長年温めてきたイメージとぴったりのロケーション。卸町に店を出したいと密かに計画していたところ、同じく卸町に移転を考えていたジラフのオーナー、髙橋司さんから「一緒にやりませんか」とラブコールが!

卸町店のために導入した憧れの焙煎機を、松木さんがうれしそうに見せてくれました。焙煎技術を競う世界大会でも使用されている、オランダ製・ギーセン社の最新型。今後は焙煎の大会にもチャレンジしたいと、意欲満々です。焙煎機以外にも、店内にあるマシンや道具は世界標準のものばかり。こだわりがすごい!


ケヤキコーヒーの松木勇介さん

大会に出場しながらスキルやサービスを磨き続ける松木さんらの姿に、刺激を受けたというジラフの髙橋さん。「うちも高みを目指してやっていきたいから、一緒にやるならケヤキコーヒーさんがいいと思った。ベーカリーカフェとはまた違う形で、パン屋とコーヒー店が組むのはありそうでないな、と。僕はコーヒーのことはよくわからないので、その道のプロに任せたいというのもあって」と、ラブコールの理由を教えてくれました。


ブーランジェリー ジラフの髙橋司さん

以前からケヤキコーヒー本店では、ジラフの食パンを使ったトーストメニューを提供していたほど、松木さんもジラフのファン。それぞれの道を極めながら、お互いの仕事をリスペクトしている髙橋さんと松木さんだからこそ、人気店同士の最強コラボが実現したのです。それぞれの味を引き立て合い、高め合う。それはまさに、パンとコーヒーのように。

「パンとコーヒーがあるだけで、幸せですよね」と、松木さん。「パンとコーヒーは、組み合わせ次第で楽しみ方が無限! お気に入りの組み合わせを探してみてください」と、髙橋さん。そういえば、先ほどケヤキコーヒーの焙煎機を紹介しましたが、ジラフでも移転と同時に秘密兵器を手に入れていたんです。

はるばるフランスからお迎えした、東北初上陸のオーブン。ハード系のパンを焼くのに最適だそうで、オーブンに合わせてバゲットのレシピを改良。「さらにおいしくなった」と、髙橋さんイチオシのバゲットも必食ですよ。皮はカリッと香ばしいのに、湯種入りで中はモッチモチ。コーヒーと一緒に噛みしめたい! ケヤキコーヒーでおすすめを聞いてみよう。

人気店が人気店とタッグを組んで、パワーアップ! おいしいパンとコーヒーが両方あれば、私たちの幸せも倍増。新業態のコラボ店には、いい相乗効果が生まれていました。

Boulangerie Girafe×KEYAKI COFFEE

住所/仙台市若林区卸町1-3-1
営業時間/7:00~17:00
定休日/月曜

【1F】

ブーランジェリー ジラフ
TEL/022-703-2740
Instagram/boulangerie.girafe
※パンがなくなり次第終了。

【2F】

ケヤキコーヒー 卸町店
TEL/022-355-8036
Instagram/keyakicoffee
※ドリンクはテイクアウトOK。


※営業時間、休日は店舗によって変動する場合があります。
※表示価格はすべて税込みです。
※内容は一例です。時期によって変わります。
※このページの情報は2021年1月25日現在のものです。
※最新情報は各店のInstagramを確認してください。

過去の取材記事もどうぞ
Boulangerie Girafe ※情報は移転前のもの。
KEYAKI COFFEE 本店(荒井) ※本店は現在休業中。2021年4月〜再開予定。

【ライター 池田直美】【撮影 門山夏子】

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