Vol.
2021.12.07

自分の胸と向き合おう。乳がんセルフチェックのすすめ「大人女子の取扱説明書」【PR】

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知っているようで、ちゃんと知らない。聞きたくても、人には聞けない。女性ならではの不調や不安について、東北大学の八重樫先生率いるドクター陣が解説!

こんにちは。東北大学の八重樫です。今回は、おざわ女性総合クリニックの小澤院長に、乳がんの予防とセルフチェックについて伺いました。乳がんは、日本人女性に最も増加しているがん。初期に発見できれば多くの場合は助かりますが、検診受診率が全国で40%しかないのが問題です。必ず検診を受ける社会にし、乳がんの予防と早期発見に務めましょう。

教えてくれたのは

東北大学大学院医学系研究科長・医学部長
婦人科学分野 教授
八重樫伸生先生


おざわ女性総合クリニック 院長
日本産婦人科医会がん対策委員会 委員長
仙台産婦人科医会 会長
小澤信義先生



【乳がん】
乳がんになりやすい人のタイプ
高齢 未婚 高齢妊娠 授乳なし 初潮が11歳以下
乳がん家系 卵巣がん・子宮体がん患者 高身長 肥満
過度のアルコール摂取 喫煙者
ホルモン補充療法(HRT)を長期使用 合成黄体ホルモンを長期使用

知っておこう!胸の構造と乳がんができる場所

「乳がん」とは、乳腺の細胞からできるがんです。乳腺は、母乳の通り道である乳管と、母乳の製造場所である小葉を合わせたもの。乳頭には乳管が15〜20ほど集まっていて、その枝分かれした先にあるのが小葉というブドウの房のような組織です。乳がんの約9割は乳管の上皮細胞から発生し、小葉を出てすぐの場所にできるケースが多いとわかっています。

母乳を出すと、乳がんになりにくい

日本人女性に乳がんが増えている大きな理由は、日本人女性の高学歴化と社会進出にあります。それにより、25歳~29歳の日本人女性の未婚率は上昇。晩婚化・晩産化が進み、25歳以下で出産・授乳する機会が減少し、授乳期間も短くなりました。乳腺細胞は、母乳を出すことによって成熟分化し、がん化しづらくなる一方、母乳を出さないでいると、発がん物質の影響を受けやすいといわれています。そのため、25歳以下で出産して母乳を出した人のほうが、乳がんになりにくい傾向にあります。

現代女性は月経回数が多すぎる!?

月経の回数が増えると、乳がんの増殖因子であるエストロゲンに暴露される期間が増えるため、乳がんの発生頻度が増えると考えられています。昔の女性は、初潮が平均16歳で閉経が40代後半。4人~5人の子どもを出産し、月経回数は生涯で50回程度でした。現代の女性は栄養が良くなり、初潮が平均12歳で閉経が50代前半。子どもの人数は0人~2人で、月経回数は生涯で約450回に及ぶという報告もあります。

食生活の欧米化も乳がんの要因に

食生活の欧米化も、日本人女性に乳がんが増えている要因の一つです。米、魚、野菜を中心とした和食に比べて、動物性脂肪(飽和脂肪酸)を多く含む肉中心の食事が影響していると考えられます。さらに、ファストフードや加工食品の普及、外食や偏食の増加、不規則な食事(欠食、間食、夜食)、運動不足、ストレスなどで、日本人の脂肪摂取量は年々増えています。特に、閉経後の肥満は乳がんのリスク因子となるため、健康的な食生活と運動習慣で、適切に体重管理をしましょう。

乳がん予防のための6カ条

①肥満の防止(特に50歳以上)
②動物性脂肪の摂取を控える
③野菜、くだもの、豆類、穀類を積極的にとる
④お酒はほどほどに
⑤タバコはやめる
⑥適度に運動する


とはいえ、乳がんを100%予防する方法はありません。仙台市では、30代女性を対象に超音波による乳房検診を行っており、40歳以降は2年に1回のマンモグラフィ検診を推奨しています。定期的に乳がん検診を受けましょう。加えて、日頃から自己触診によるセルフチェックも行うようにしてください。急に大きくなる乳がんもあり、2年に1回の検診では発見できない場合があるからです。

月1回セルフチェックをしよう!

鏡の前で
両腕を上げたり下げたりして、乳房の色や形を見る。


入浴時などに
4本の指で「の」の字を書くように、指先で軽くふれる。乳頭の根元を軽くつまむ。


寝ながら
背中の下に薄いクッションや畳んだタオルを入れて仰向けになる。片腕を上げ、反対の手で腕を上げたほうの乳房全体にやさしくふれる。左右両方行ったら、ワキの下をさわる。


ここをチェック!

乳房にくぼみ、ふくらみ、だだれ、変色、ひきつれなどはありませんか? 部分的にかたい場所や血が混じったような分泌物はありませんか? ワキの下のリンパ腺がはれていませんか? 1カ月に1回は入念に自己触診をして、普段ふれないしこりや変化を感じたら、専門医を受診してください。

セルフチェックでは、乳がんを早期発見できるだけではなく、乳がん以外の病気の可能性に気づけるメリットもあります。乳房がはりやすい月経直前から月経中は避け、月経終了後に行ってください。「毎回の生理が終わったら自己触診をする」と決めて、習慣づけましょう。(小澤先生)

大人女子の取扱POINT
myベストパートナーになってくれる「かかりつけ医」を持とう!

※このページの情報は2021年12月7日現在のものです。
【仙臺いろは編集部】



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