観て、食べて、泊まれる。松島のゲストハウスカフェ宮城のカフェ＆スイーツ＊76話『& HouSE.』

●本日のカフェ＆スイーツ
『& HouSE.（アンドハウス）』
エリア：松島、松島海岸
ジャンル：ゲストハウスカフェ、アートカフェ、愛犬と行けるカフェ
テイクアウトメニュー：あり
ペット同伴：OK（テラス席）

カフェは、ただコーヒーを飲むだけの場所ではなくなりました。こだわりの一杯や趣向を凝らした料理はもちろん、おしゃれなインテリアに心地よいBGM、スタッフさんとの何気ないやり取りなど、人・モノ・ことを含めた“空間”を楽しむ場所。そこからインスピレーションを得たり、新しいつながりが生まれたり。カフェを通して、素敵な相乗効果が生まれています。

「& HouSE.（アンドハウス）」は、映像制作会社「& life’s」が松島で手がける新しいスペース。企業の社員寮だったビルをリノベーションし、1階をカフェ、2階・3階をゲストハウスに。「誰かの家のように、みんなが帰ってきたくなる場所」をコンセプトに、2022年3月にオープンしました。

JR松島海岸駅からメインストリートを歩くこと約15分。観光名所や土産店に立ち寄りながら向かう道のりも、楽しいものです。

宿泊者はもちろん、誰でも利用できるカフェは、余裕を持って席が配されていて開放的。観光地のにぎやかさからエスケープするように、ゆったりとくつろいで。

周辺は早じまいの店が多い中、夜は22時まで営業。ランチやディナーの区別はなく、一日中ごはんもスイーツも、コーヒーもアルコールも楽しめる、ありがたい一軒です。

◆ラテ 638円
大きめのカップにたっぷりと注がれたラテ。アートとクリーミーなミルクに、ほっこり癒やされます。代表の山﨑誠悟さんは、「FLATWHITE COFFEE FACTORY（フラットホワイトコーヒーファクトリー）」で修行したバリスタ。仙台を代表する名店仕込みのラテは、コーヒー好きならぜひ飲んでおきたい。

◆チーズケーキ食べ比べ 1,650円
カフェの定番スイーツといえばチーズケーキですが、& HouSE.はチーズケーキだけでも3種類あり、すべてを楽しめるプレートもあるんです。写真左から、レモン、ベイクド、バスク。チーズケーキ好きにはたまりません。シェアするのもおすすめ。

◆ポキ丼 1,694円
松島に来たら、海鮮を食べたい！ & HouSE.ではハワイ風の海鮮丼を提供しています。塩竈の市場で仕入れたサーモンを醤油ベースのたれに漬け込み、アボカドと一緒にごはんの上へ。塩味のアクセントとして韓国海苔を乗せている点も、やみつきポイント。

◆お肉寄せ集め／牛タン 2,750円
仙台名物の牛タンを味わえるのも、観光地のカフェならでは。洋ナシの果汁が香る焼豚（中央）、リンゴのチップで燻製にしたベーコン（左）と一緒に、お酒とのペアリングも楽しんで。

店内には絵がたくさん飾られていて、購入もできます。お茶や食事をしながらアートを愛でられる、贅沢で豊かな時間。

アーティストやクリエイターが活躍できる場になればと、アート作品やアパレル、雑貨、ドライフラワーなどを販売するショップも併設。アイテム一つひとつのセレクトにセンスの良さを感じます。

おしゃれなエッセンスがちりばめられた店内。内装やインテリアは、なんとセルフでやったそう。

「ホームセンターや通販で材料を揃えて、YouTubeを見ながらやりました。職人さんにお願いすればもっと素敵になるのですが、自分の手でやってみたくて。DIYならではの味がある感じも気に入っています」と、山﨑さん。やりたいことは、やってみる。できる・できないではなく、やるか・やらないか。そんな彼らのスタンスを体現した空間は、ポジティブなパワーや刺激をもらえるはず。

ゲストハウスは素泊まり1室6,000円〜（2〜3人部屋）。トイレ、シャワー室、洗面所は共同。リーズナブルな価格で気軽に泊まれるのがうれしい。

1日1組限定のワンフロア貸し切り泊は、ファミリーで、友人たちと、リトリートに…など、さまざまなシーンで活躍。プロジェクター付きのリビングもあり、思い思いの過ごし方ができます。素泊まり1人5,000円（4〜8人で利用の場合）。

カフェ、ゲストハウス、ギャラリー、ショップ。さまざまな顔を持つ& HouSE.には、カフェラバーズから旅人、ときにはアーティストまで、いろんな人がやってきます。店名の「&」には「つなげる」という意味があるように、行くたびに思いがけない出会いや発見がありそう！スタッフのフレンドリーな接客も気持ちがよくて、「ただいま」とまた訪れたくなる場所です。