仙台をはじめ県内のおいしいパン屋さんをじっくりめぐっていく「仙台パン図鑑」。第84回は、2026年7月、国道45号線沿いの小田原エリアにオープンした「ベーカリーパンドラ」へ。焼きたてパンと手づくりドーナツが自慢のベーカリーカフェ。意外とパン屋の穴場スポットになっていた場所に、魅力的なお店が仲間入りしました。

◎氷温長時間熟成で仕上げるこだわりのパン
福島でパン職人としての確かな腕を磨いた店主が独立し、新たに店を構えたのは仙台の街中。「パンドラ」は、車通りの多い幹線道路沿いにすっと馴染むようにオープンしました。扉を開けると、ガレージを思わせる無骨なニュアンスを残しながらも、アンティーク調の什器がさり気なく溶け込む空間が広がります。はじめはテイクアウト専門店を考えていたと言いますが、この奥行きのある空間を活かすため、イートインスペースを備えたベーカリーカフェとしてオープン。中央にはハイチェアを合わせた大きなテーブルが据えられ、バルのような雰囲気を楽しむこともできます。

奥のカウンターに並ぶのは常時25種類ほどのパン。ホップ酵母とレーズン酵母、2種類の酵母を使い分けているのがおいしさの秘密です。福島のクラフトビール醸造所から仕入れる新鮮なホップを使用するなど素材選びにもこだわりながら、氷温で24~36時間じっくりと熟成させる生地はもっちりとしていて風味豊か。食パンやクロワッサン、総菜パンなど定番商品が並ぶ一方、リピーター続出のドーナツや3種のメロンパン、街のパン屋さんでは珍しいデトロイトピザなど、個性的なラインナップに出合えるのも、「パンドラ」ならではのお楽しみです。

◎「パンドラ」おすすめパンカタログ
ハード系のおすすめは、ムギュッと噛み応えのある生地に、明太ソースをサンドした「あおさ明太フランス」(360円)です。生地にあおさが練り込まれているため、一口ほおばると磯の香りがふわり。昆布や鰹節など、和の隠し味をきかせることで、定番の明太フランスとは一味違う奥深い味わいが楽しめます。

水を使わず、濃度の異なる3種類の牛乳と卵を贅沢に使用した「シュガードーナツ」(220円)は、リピート率No.1を誇る人気メニュー。もっちりとした食感がクセになります。チョコレートやラズベリーなど、バラエティ豊かなフレーバーが揃うのもうれしいところ。

全3種類が揃うデトロイトピザのなかでも、「デトロイトピザ ペパロニ」(280円)はビールなどお酒との相性が抜群。湯種のフォカッチャ生地をベースにライ麦や全粒粉を入れることで香ばしさが引き立ち、豊かな奥行きが生まれています。テイクアウトの際は軽くリベイクするのがおすすめ!

外側はバリッとかたく、中はもっちりとしたハード系の生地に、ジューシーなソーセージをサンドした「ソーセージといぶりがっこ」(430円)。いぶりがっこのタルタルソースを合わせることで、食欲をそそるスモーキーな味わいに。ボリュームもあり、しっかりとお腹が満たされる満足感のある一品です。

朝9時のオープンからイートインの利用もできる「パンドラ」。コーヒーとともに焼き立てパンを楽しむカフェ利用はもちろん、休日のブランチにもおすすめです。駐車場は1台分。周辺にはコインパーキングも。仙台駅東口からも徒歩15分ほどなので、お散歩ついでに気軽に足を運べます。今後はイートイン限定のメニューなども考えているとのこと。訪れるたびに新しい楽しみに出合える、これからの展開が楽しみな一軒です。

【パン語解説】
取材中に登場した、知っているようでうまく説明できないパンの専門用語をざっくり解説します。
●デトロイトピザ
アメリカのデトロイト発祥の四角いピザ。一般的な丸いピザとは異なり、長方形の型を使って焼き上げるのが特徴です。底面や側面はカリッと香ばしく、中はもっちり、しっとりとした食感を楽しめる一品。「パンドラ」では、「ペパロニ」「ハニーベーコン」「シーフード」の3種類が味わえます。
ベーカリーパンドラ

住所/仙台市宮城野区小田原1-4-26 小田原45ビル102
営業時間/9:00~18:00 ※売り切れ次第終了
定休日/月・木曜
instagram/@bakery.pandora
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※このページの情報は2026年9月29日現在のものです。
【ライター 佐々木綾】【カメラマン 小野寺真希】



