最近、よく目にするようになったシフォンケーキ専門店。子供から年配者まで食べる人を選ばない、シンプルでやさしい味わいが人気の理由のよう。そんなシフォンケーキのお店の中でも、こんな形のシフォンケーキ見たことない!と思わず声を上げてしまう可愛らしいビジュアルと、安心素材にこだわった美味しさで開店から閉店時間までお客さんの絶えない一軒を見つけました。
名取駅から車で約10分の『Miu-kitchen(みゆキッチン)』は、オーナーみゆさんのシフォンケーキ好きが高じて、2016年1月にオープンしたお店。イートインもできる店内は、ゆっくりとお茶を楽しむ方からテイクアウトのお客さんまで始終賑やか。そんなお店をたったひとりで切り盛りする忙しさたるや…と思いきや、ふんわりとした雰囲気が素敵な女性です。
シフォンケーキというとドーナツ型のホールケーキを等分にカットする形が定番ですが、みゆさんが考え出したのはボックス型の『ポットシフォン』。しっとりふわふわに焼き上げたシフォンケーキへフォークを入れると、中から生クリームやカスタードなどのまろやかクリームがお目見え。独学でシフォンケーキを勉強したというみゆさんらしい、一口で二度美味しいオリジナリティあふれるケーキです。
春は桜をイメージしたシフォン。夏場は杏仁のシフォン生地にマンゴークリームをイン。秋はかぼちゃを練り込んだクリームを使って…と、四季折々の空気を感じるケーキがその都度その都度登場する『ポットシフォン』ですが、通年で店頭に並ぶ『プレミアムポット』(¥390)はマストで味わいたい一品。バニラシフォンの中に、自家製のカスタードクリームとリッチな生クリームをダブルで詰め込みとっても濃厚!
フルーツをあしらった見た目も女子好みで、今の季節ならおこもりパーティーのお持たせにしたら盛り上がりそうですね。
『ポットシフォン』の他に、カットしたシフォンケーキも¥200から販売。体のことを考えて、すべてのシフォンケーキはいっさいベーキングパウダーを使っていないそう。メレンゲの立ちやすい特別な卵を選び、卵の力だけで膨らませたシフォン生地。試行錯誤を繰り返しながらオリジナルのレシピを完成させ、ふわふわ感としっとり感を両方味わえる、体と心に美味しいシフォンケーキが生まれました。
木のぬくもりにあふれたイートインスペースは、思わず長居してしまう雰囲気。2~3人でおしゃべりしに来る方もいれば静かに読書を楽しむ方まで、次から次へといろいろな方が訪れて自分の時間を楽しんでいたのが印象的でした。
シンプルなインテリアながら、『ファヴォリート工房』のウッドボードや、テーブルにした古いミシン台がさりげなくアクセントを効かせていて、随所にみゆさんのセンスを感じます。
ドリンクがついた『シフォンケーキセット』は¥850。週末にはシフォンパフェなど特別メニューも登場するので、少し離れた場所にお住まいの方はお出掛けがてら遊びに行かれてはいかがでしょうか?
“くいしんぼうなドアノブ”見つけました
『ファヴォリート工房』で作ってもらったフォークとスプーンの大きなドアノブ。お店に入る前からなんだかわくわくしちゃいます!
Miu-kitchen
みゆキッチン
名取市手倉田字山162-10
022-796-7734
10:30~17:00
月・火曜定休、他不定休
※このページの情報は2017年1月13日現在のものです。
【ライター 鈴木紘子】【撮影 門山夏子】