「誰でもカンタンに作れる薬膳料理」をコンセプトにしたレシピ動画の連載。料理を教えてくれるのは、仙台白百合女子大学 健康栄養学科 教授の佐々木裕子(ささきゆうこ)先生です。
血圧が高くて麺類が食べられない…。そんな人にオススメしたいのが今回のつけ麺。塩分は市販のラーメンスープの約半分程度。旨味たっぷりのつけ汁で満足感を補います。具材は薬膳料理のキホンでもある「旬の野菜」をたっぷり取り入れヘルシーに。
まずはつけ汁。少ない塩分で満足感のある味付けにするために出汁を活用します。沸騰したお湯にかつおぶしを入れたら火を止めてそっと待ちます。火にかけたままだと濁ったり、苦味が出てしまうので気をつけましょう。10分ほど待てば黄金色の出汁に。おろしにんにく、だしの素、削り粉、鶏がらスープの素を加えて満足感のあるつけ汁に。
たけのこ、わかめは旬の食材で食物繊維が豊富。たけのこは出汁につけて削り粉をまぶし風味アップ。ごぼうは砂糖や醤油で下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げます。歯ごたえもあるので食べごたえ抜群。食物繊維には、不溶性(たけのこ、ごぼう)と水溶性(わかめ)の2種類あって、両方をバランスよく取ることが、塩分の吸収を遅らせます。
麺は太くても細くても、お好みでOK。スープにごまをちらし、麺にこねぎの彩りを加えて完成。(こねぎはお好みでつけ汁にも)舌に感じるダイレクトな旨味で大満足。揚げたごぼうは食感が良く、十分お肉の代わりも果たしてくれました。
高血圧の方だけでなく、普段塩分を取りすぎているみなさんにも食べてもらいたい一品です。
材料(2人前)
ゆでたけのこ・・・・・・・60g
粉がつお・・・・・・・・・適量
出汁をとったかつおぶし・・適量
水で戻したわかめ・・・・・20g
ごぼう・・・・・・・・・・1/3 本
片栗粉・・・・・・・・・・大さじ1
醤油・・・・・・・・・・・大さじ1
砂糖・・・・・・・・・・・小さじ0.5
塩コショウ・・・・・・・・少々
おろしにんにく・・・・・・少々
つけ汁(2人前)
水・・・・・・・・・・400ml
鶏がらスープの素・・・小さじ1.5
だしの素・・・・・・・小さじ1.5
おろしにんにく・・・・小さじ0.5
削り粉・・・・・・・・少々(いわしやにぼしやさばぶしが含まれているものがおすすめ)
ごま・・・・・・・・・少々(スープに散らす)
こねぎ・・・・・・・・トッピング(つけ汁に混ぜても、麺の彩りでもおすすめ)
作り方
- 1.かつおぶしで、だし汁をとる。
- 2.たけのこは茹でて、だし汁につけておいてから、粉がつおと出汁をとったかつおぶしをまぶす。
- 3.わかめは水でもどしておく。
- 4.ごぼうは4 ㎝程度に切り、縦2~3 等分にしサッと水で洗う。醤油、砂糖、塩コショウ、おろしにんにくに和えて5 分ほど置き、水気を切って片栗粉をまぶして揚げる。
- 5.かつおぶしでとっただし汁に、おろしにんにく、だしの素、削り粉、鶏がらスープの素をくわえる。
- 6.麺を茹で、たけのこ、ごぼう、わかめを盛り付け、こねぎで彩り、ごまをつけ汁に加えて完成。
薬膳料理のレストラン「然の膳」
※このページの情報は2023年5月1日 現在のものです。
【レシピ監修:然の膳、仙台白百合女子大学 健康栄養学科 佐々木裕子 教授】
【仙臺いろは 編集部】