仙台パン図鑑 vol.5 「Bakery & Cafe Le miel上杉店」 ~結婚式場がプロデュースする、しあわせのパン~

仙台のおいしいパン屋さんをじっくりめぐっていく「仙台パン図鑑」。5回目は、一口食べると思わず笑顔になるようなパンを届ける「Bakery & Cafe Le miel上杉店(ベーカリー アンド カフェ ルミエル)」へ。“結婚式場がプロデュースするベーカリー”ならでは!がたくさん詰まったパン屋さんでした。

デニッシュを中心に、食べるとしあわせな気持ちになれるパンがずらり!

今年1月、上杉の住宅街にオープンした「Le miel」は、実は結婚式場の「パレスへいあん」がプロデュースするベーカリー。広瀬通にある結婚式場2階に、本店があります。上杉店は工房併設のショップ。自慢のデニッシュ系を中心に、食パンやサンドイッチなど、常時50種類のパンが並びます。

また、毎週水曜日と日曜日には、結婚式の料理を担当するシェフがつくるお惣菜とコラボした「惣菜コッペパン」が登場!エビチリやきんぴらなど、ちょっとリッチで意外な組み合わせのコッペパンが楽しめます。(撮影当日は月曜日だったため、撮影できず残念!)
住宅街にあるパン屋さんなので、誰もが親しみやすいパンが中心ですが、バゲットなどのハード系も用意。焼きたてを狙うなら、11時頃がおすすめです。

【パンの焼き上がり目安時間】

バゲット・バタール・フィセル…11:00頃
食パン…焼きたては午後
菓子パン…14:00頃
お惣菜パン…16:00頃

「Le miel」おすすめパンカタログ

人気No.1は、「ミックスフルーツデニッシュ」(410円)。結婚式からイメージをふくらませた、ハート型のかわいらしいデニッシュです。見た目の華やかさはもちろんですが、注目したいのは自慢のデニッシュ生地。サクサクとした食感ながら、まとまりがよく食べやすい生地の秘密は、強力粉と乳成分の絶妙な配合なんだとか。バターをふんだんにつかったリッチな味わいです。

“結婚式場プロデュース”ならでは…を一番感じるのは、「牛すじと牛タンのあげカレーパン」(324円)です。スパイシーなカレーの具材は、じっくり煮込んだ牛すじと、やわらかい牛タンのかたまり!婚礼用の食材を使ったスペシャルなカレーパンは必食です。表面の衣の繊細なサクサク感のあとに、ジュワ~ッと旨みがあふれ出る感動は、冷めても変わりません。

続いては、お客さまのリクエストから生まれた体にやさしいパン「豆乳仕込みのほうれん草パン」と「豆乳仕込みのにんじんパン」(各一斤432円・ハーフ216円)。どちらも野菜のピューレだけで、こんなに鮮やかな色のパンができあがりました。水分量の半分を豆乳にすることで、ふんわりと仕上がり、焼き上がりの香りも引き立つのだそう。野菜嫌いのお子さまにもおすすめです。

どこのパン屋さんにも並ぶ定番だからこそ、「Le miel」らしさを考えたのが、風味豊かなドイツ産のバターを使った「ザクザクメロン」(140円)。名前の通り、クッキー生地の部分はザクザクと粗い食感。一方、下のパン生地は、驚くほど軽くふんわりとした仕上がりで、食感の違いが楽しい一品です。

店内奥にあるカウンター席で食べていくお客さまも多いとのこと。コーヒーの無料サービスもあるので、ぜひお気に入りのパンのおともにどうぞ。
毎週水曜日は「ルミエルデー」!人気のパンをなんと半額で提供しているそうです。対象となるパンは週替わり。ブログやfacebookで告知しているので、チェックしてみてください。

【パン語解説】
取材中に登場した、知っているようでうまく説明できないパンの専門用語をざっくり解説します。

●一斤
今回ピックアップした「豆乳仕込みのほうれん草・にんじんパン」でも登場した「一斤」という数え方。もちろんこれは食パンの単位のこと。「斤」とは昔から日本で使われている重さの単位のひとつですが、食パンの単位となると少し事情が変わります。現在の日本のパン業界では、1斤を340g以上として、食パンの最低限の重さを定めているのです。ちなみに、「斤」は重さの単位なので、大きさや形については特に定められいません。山食パンのように背が高くても、角食のように正方形でも、340g以上あれば「一斤」です。

Bakery & Cafe Le miel上杉店

住所/仙台市青葉区上杉5-1-1 上杉5番館
電話/022-265-5114
営業時間/10:00~17:00(売り切れ次第終了) ※5月7日~は19:00まで営業
休/不定休
https://www.lemiel.net/

※このページの情報は2019年4月24日現在のものです。
【ライター 佐々木綾】【カメラマン 小野寺真希】

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