仙台パン図鑑 vol.50 「R Baker 名取店」 ~その日の気分で、テイクアウトもイートインも。~

仙台のおいしいパン屋さんをじっくりめぐっていく「仙台パン図鑑」。第50回は、老若男女が楽しそうに集う人気のベーカリーカフェ「R Baker 名取店(アールベイカー)」へ。テイクアウトはもちろん、食事やカフェタイムなど、みんなが思い思いの時を過ごせる居心地の良い空間でした。

米粉や自然酵母をつかった、体にやさしいパン。

お昼にかけて、どんどん客足が増えていくお店。お客さんのお目当ては、パンのテイクアウト、ランチ、コーヒーブレイクなど様々です。2021年10月にオープンした「R Baker 名取店」は、ゆったりとしたイートインコーナーを併設するベーカリーカフェ。80種類以上のパンのほか、イートインで利用できるパスタやピザなどのフード、ドリンクやデザートも豊富にラインナップされています。お子様連れのご家族や常連さんのご婦人方、友達同士で訪れた若者、テラスで食事を楽しむ愛犬連れなど、取材中も客足が途切れません。

人気の秘密は、素材を吟味した心と体にやさしいパン。バラの花や果物、野菜などから抽出する自然の酵母と、山形県産つや姫の米粉を合わせることで、おどろくほどふんわり、もっちりとした食感に仕上げています。パンの種類は総菜系から甘い系までバランスよく揃っていますが、特に最近人気なのは甘い系で、今後も種類を増やしていく予定だとか。あんバターだけでも、ミルクフランスやスコーンなど、生地をかえて3種類!というこだわりようです。

「R Baker」おすすめパンカタログ

3種類あるあんバターの中でも存在感が際立つのが「噂のあんバター」(280円)。お店で炊いた甘さ控えめの自家製粒あんが、まるでアイスのようにこんもりと厚切りバターの上にのっています。もちもちパンとの相性も抜群。この背徳感がたまりませんが、罪悪感少なめの「ちっちゃいあんバター」(200円)もありますよ。

看板商品の「生バターロール」(130円)は、米粉やバラ酵母に加え、ライスミルクやブランなど体にやさしい素材を使用。しっとりとした食感は、トーストするとカリッともちっと食感に変化します。シンプルなパンなので、ジャムを塗ったりサンドイッチにしたり、アレンジするのもおすすめ。3個入りは350円なので、ちょっぴりおトクです。

数種類あるピザの中でも人気No.1は「やみつきソースのマルゲリータ」(320円)。トマトの果肉感を残した自家製トマトソースととろとろチーズ、バジルソースは、間違いなくおいしい組み合わせ!米粉入りのもっちりとしたピザ生地を高温で焼き上げているので、表面がカリッと仕上がっています。リベイクするとさらにおいしくいただけます。

もち小麦を加えることで歯切れの良い角食パンに仕上げている「白米食パン」(360円)。米粉を使っているのでほのかな甘みも感じられます。そのまま味わうのもよし、トーストしてサクッとした食感を楽しむのもよし!スライスは4、5、6、8枚切りがあるので、好みの厚さを見つけてください。

最近イートインコーナーでは8:00~11:00限定のモーニングプレートも登場!毎日18:00~閉店までの1時間は、一部商品を除き180円均一にすることで、フードロス対策にも取り組んでいる「R Baker」。お客さんが集中するお昼前後はどんどんパンがなくなっていきますが、次々と焼きたてが運ばれてくるのでご安心を。朝から晩まで、いつ行ってもおいしいパンや食事が楽しめるベーカリーカフェに注目です。

【パン語解説】
取材中に登場した、知っているようでうまく説明できないパンの専門用語をざっくり解説します。

●ブラン
ブランとは小麦の一番外側の皮だけをひいた“ふすま”のこと。最近スーパーやコンビニでも、このブランを使ったパンをよく見かけるようになりました。ブランは低糖質な一方、食物繊維やたんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。「R Baker」の人気パン「生バターロール」にも入っているのでぜひお試しを。

R Baker 名取店

住所/名取市手倉田諏訪572-1
電話番号/022-226-7701
営業時間/8:00~19:00
定休日/無休
インスタグラムアカウント/@r_baker_natori

※このページの情報は2023年4月28日現在のものです。
【ライター 佐々木綾】【カメラマン 小野寺真希】

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佐々木綾

宮城県仙台市出身。仙台市内の出版社勤務を経て、2007年よりフリーランスのライター・エディターとして活動をスタート。雑誌・フリーペーパー・WEBマガジン等の取材・ライティング・編集を担当。

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