仙台パン図鑑 vol.26 「UP!BAKER fluff八幡町店」 ~フワッとオープン!ご近所さん待望のパン屋さん~

仙台のおいしいパン屋さんをじっくりめぐっていく「仙台パン図鑑」。26回目は、立町に本店を構える「UP!BAKER」の2号店としてオープンした「UP!BAKER fluff八幡町店(アップベイカー フラフ はちまんまちてん)」へ。本店にはないパンがあったり、毎月新商品が登場したりー。お客さんの反応を見ながらラインナップを模索中のニューカマーに注目です!

小ぶりで手に取りやすいパンがずらり!

定禅寺通りにほど近い立町の人気店「UP!BAKER」。その2号店がオープンしたのは2020年10月のこと。車通りこそ多い道沿いに建っているものの、知らなければ通り過ぎてしまいそうな、小さく控えめなお店。本店から旅立ち、フワッと風にのってたどり着いたこの地で、地域に根ざしたパン屋さんになって欲しいとの願いを込めて、たんぽぽの綿毛を意味する“フラフ”と名付けられました。近くにパン屋さんがほとんどない住宅街とあって、待望の一軒!オープンから数カ月ながら、取材中も一人、また一人とお客さんが訪れる様子は、早くもご近所に愛されるパン屋さんの風格を感じさせます。

店舗奥の工房で焼き上げるものもあれば、本店から運んでくるパンもあるので、全種類のパンが揃うのは11時半頃。30種類ほどあるパンは、どれも手に取りやすいサイズ感と価格です。子どもから年配の方まで訪れる住宅街のパン屋さんのため、本店とは少しラインナップを変えて惣菜系や菓子パン系が多めですが、県内産の小麦や卵を使い地産地消を意識しているのは本店と同じ。お客さんの反応を見ながらラインナップを模索中とのことなので、「fluff」限定のパンや毎月登場する新作もまじえつつ、いつ訪れても新鮮な気持ちでパン選びが楽しめそうです。

「UP!BAKER fluff」おすすめのパンカタログ

「fulff」限定で2月頃までの季節限定、しかも火曜日はお店に並ばないという「りんごカスター」(180円)!大崎市三本木「ひまわり農園」の卵を使ったやわらかく口どけのよいパン生地の中には、りんごの果肉入りクリームと、卵黄多めのカスタードクリーム入り。シャリっとしたりんごの甘酸っぱさと、濃厚なクリームの味わいがよく合います。

こちらの「アルトバイエルンロール」(250円)も「fluff」限定です。肉汁あふれ出るジューシーなソーセージを、ふわふわの食パン生地でロール。一味違うのは、チーズの上にパン生地をのせて焼き上げているので、パリパリチーズと一緒に味わえるところ!噛みしめるたびに、フワッ、ジュワッ、カリッといろいろな食感が楽しめます。

いくつかある食パンの中でもおすすめなのが「全粒粉食パン」(400円)。大崎産の小麦をブレンドした可愛らしいサイズ感の食パンです。食物繊維、ミネラル、ビタミンが豊富な全粒粉入りで、ほんのり香ばしさが人気の秘密。中はふっくらとしていますが、耳は意外としっかりめ。分厚くスライスしてカリッとトーストすると、さらに香ばしさが際立ち耳までおいしくいただけます。

本店でも大人気!話題の「クラップフェン」(180円)が「fluff」でも購入できます。揚げパンのようなドイツの伝統菓子をベースに、ラム酒入りの生クリームをたっぷり詰めたオリジナル商品。油で揚げていますが驚くほどフワフワ!甘さ控えめなクリームで、大人のおやつにぴったりです。

パンが出揃うお昼頃が一番賑わうというfluffですが、次のピークは仕事帰りの人が多く立ち寄る夕方。そんなお客さんのために、“売り切れ次第終了”とならないように気を配っているのだとか。小さなお店ながら、本店とはまた違ったラインナップで楽しませてくれる2号店。お店の前には2台分の駐車場、まわりにもコインパーキングがあるので、ぜひご近所さん以外もパン遠征をお楽しみください。

【パン語解説】
取材中に登場した、知っているようでうまく説明できないパンの専門用語をざっくり解説します。

●クラップフェン
ドイツの伝統菓子で、日本でいう揚げパンやドーナツによく似ています。油で揚げていますが、シュー皮のように軽くフワッとした口あたりの不思議なお菓子。本場ではアプリコットのジャムやマーマレードなどを入れることが多いようですが、「fluff」のクラップフェンはラム酒で風味づけした生クリームがたっぷり。甘さ控えめで、見た目に反して軽めの菓子パンなので、ペロッと食べられちゃいます。

UP!BAKER fluff八幡町店

住所/仙台市青葉区八幡2-16-26
電話/022-725-8134
営業時間/10:00~18:00
営業日/日・月曜
web/https://upbaker.jp
Instagram/@upbaker_fluff

※営業時間の変更や臨時休業の情報はHPInstagramで要確認

※このページの情報は2021年1月22日現在のものです。
【ライター 佐々木綾】【カメラマン 小野寺真希】

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佐々木綾

宮城県仙台市出身。仙台市内の出版社勤務を経て、2007年よりフリーランスのライター・エディターとして活動をスタート。雑誌・フリーペーパー・WEBマガジン等の取材・ライティング・編集を担当。

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