皆さんは、日本の“円”と外国の通貨どちらを多く持っていますか?
「日本の“円”を多く持っている」という方が多いのではないでしょうか。
もちろん、日本に住んでいるのであれば“円”がなければお買い物もできませんので必須です。ですが、資産を守る方法として“円”以外の通貨を持つということも実は有効な手段の一つなのです。
なぜ、円以外の通貨が必要?
「私の資産は日本の銀行預金が殆どです」という方も多くいらっしゃると思います。これはもちろん円資産ですが、株式や国債を持っていても日本円で運用するものも円資産という事になります。
では何故、円以外の資産があった方が良いのでしょうか?
それは、一つの通貨しか持っていないと、通貨の価値に左右されてしまうからです。
例えば、円のみの所有の場合、円の価値が高くなった、低くなった…という事に一喜一憂してしまいますよね。
『卵は一つのカゴに盛るな』
投資の格言に「Don’t put all your eggs in one basket.」というものがあります。
これは、日本訳で「卵は一つのカゴに盛るな」といわれていますが、投資のリスクを卵で例えていることわざです。
卵を一つのカゴに盛っていた時のリスクを考えてみてください。もしも、カゴを落としてしまった時どうなるでしょうか?
卵が半分割れてしまうかもしれませんし、全部割れてしまうかもしれませんよね。
つまり、金融資産を一つに絞ることは資産を半分に減らしてしまうかもしれないですし、全て失ってしまうリスクもあるという事です。
これは投資をする際、分散投資をする重要性を説いたものなのです。
リスクを軽減するためには卵は一つのカゴに盛らず、いくつかにわけて持つ。つまり、金融資産は一つに絞らず、いくつかに分けて持つことが大切です。
分散は予想外の事態に備えること
分散する方法には、通貨を分散する事以外にも、時間分散や投資先や種類を分散する資産分散など様々ありますが、資産を守るために分散という方法がとても重要です。
5年後、10年後…将来どんなことが起こるか分かっていればどんな方法で投資をしたら良いかわかりますが、予測はできないですよね。これはプロの投資家でも同じ事です。
分散することは、予想外の未来に備えてリスクヘッジをすることに繋がりますので、皆さまの資産形成にも取り入れてみてくださいね。
次回は、円安や円高の効果について詳しく解説していきます。皆さまのマネーリテラシー向上の一助となれば幸いです。