仙台パン図鑑 vol.83 「b ist」~パンと楽しむ、それぞれのいい時間~

仙台をはじめ県内のおいしいパン屋さんをじっくりめぐっていく「仙台パン図鑑」。第83回は、2026年5月、長町エリアにオープンした「b ist(ビーイスト)」へ。オープン以来、その確かな味わいに魅了される人が後を絶たない、注目の人気店です。

◎名店出身のスタッフが集結したこだわりのベーカリー

「b ist」は、メゾンカイザーで腕を磨いた店主が、若林区荒井での間借り営業を経てオープンしたベーカリー。オープンにあたり、同じくメゾンカイザーで販売経験を積んだ2人に声を掛け、新たなスタートを切りました。場所は地下鉄長町一丁目駅を出てすぐ。チョコレート色のモダンなエントランスに惹かれて中に入ると、外観からは想像できないほど奥行きのある空間が広がります。これだけ広々とした店舗でありながら、パン生地の仕込みから成形、焼成までの工程を担うのは店主一人。販売スタッフと息を合わせ、店を切り盛りしています。

L字のカウンターに並ぶのは約40種類のパン。宮城県産小麦「夏黄金」と自家製ルヴァン種を使った味わい深いハード系のパンや、地場食材を積極的に取り入れたこだわりの品々です。なかでもカンパーニュのラインナップは圧巻!ハード系好きにはたまりません。レジ下のショーケースに並ぶサンドイッチや、注文を受けてからクリームを詰めるミルクフランスやあんこ練乳も人気。クッキーやサブレなどの焼菓子も充実しています。1ドリンクオーダー制でイートインも可能。美しく並んだパンを眺めながらパンを頬張る、至福のひと時が過ごせます。

◎「b ist」おすすめパンカタログ

まずは定番の「クロワッサン」(300円)。宮城県産の夏黄金と北海道産の小麦粉をブレンドした生地に、フランス産の発酵バターを贅沢に折り込んでいます。特筆すべきはその香りの豊かさ。焼きたては店内いっぱいにバターの香りが広がるほど!外側のバリッとした食感と、噛むごとにジュワッと広がるバターの旨みが人気の秘密です。

金・土曜限定で販売される「マスカルポーネ食パン」(1斤490円、1本980円)。生地にマスカルポーネチーズ、バター、ハチミツを練り込んでいるため、しっとりとしたリッチな味わいが特徴。そのままでも十分おいしくいただけますが、追いバター+ハチミツもおすすめです。週末のちょっと特別な朝ごはんやブランチにぴったり!

「シナモンロール」(380円)は、甘いもの好きの店主のこだわりが詰まった一品です。生クリームとバターを贅沢に練り込んだ生地に、練乳入りクリームチーズのフロスティングをのせ、自家製塩キャラメルソースをトッピング。甘さはしっかり感じさせながらも食べ飽きないバランスで、甘いもの好きにはたまらない「b ist」ならではの味わいです。

夏の新商品「ミートソースとハラペーニョのドッグ」(520円)。オリーブオイルを練り込んだチャバタ生地に、ソーセージと自家製ミートソースがたっぷり。トッピングのハラペーニョがほどよい辛さで、いい仕事をしています。生地もしっかりとしていて食べ応えがあり、一つでおなかいっぱいに!暑い夏に味わいたい一品です。

店名の下に「BREAD &」と掲げているのは、パン以外にも届けたいお楽しみがあるから。もともとはこぢんまりとした店舗を思い描いていた店主ですが、この場所と出合ったことで、構想が大きく広がったと言います。今はパンの販売が中心ですが、広々とした空間を活かした店内メニューも少しずつ動き出しました。パンとワインのペアリングが楽しめるワインプレートやパンの盛り合わせがその先駆け。今後はランチプレートの提供も考えているとか。このエリアにはなかった新しいスタイルのベーカリーだけに、これからの展開に期待が高まります。

【パン語解説】
取材中に登場した、知っているようでうまく説明できないパンの専門用語をざっくり解説します。

●夏黄金
パンづくりに適した宮城県産の小麦。焼き上がりは香ばしく、風味豊かに仕上がるのが特徴です。「b ist」では地産地消の意味も込めて、ハード系のパンを中心に夏黄金を使用。噛みしめるほどに広がる力強い香りが楽しめます。

b ist

住所/仙台市太白区長町1丁目6−7
営業時間/10:00~18:00※売り切れ次第終了
定休日/月・火曜※水曜不定休
instagram/@b_ist.sendai


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※このページの情報は2026年8月5日現在のものです。
【ライター 佐々木綾】【カメラマン 小野寺真希】

佐々木綾

宮城県仙台市出身。仙台市内の出版社勤務を経て、2007年よりフリーランスのライター・エディターとして活動をスタート。雑誌・フリーペーパー・WEBマガジン等の取材・ライティング・編集を担当。

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