仙台のおいしいパン屋さんをじっくりめぐっていく「仙台パン図鑑」。23回目は、2020年9月、地下鉄南北線北四番丁駅近くにオープンしたばかりの「persimmon(パーシモン)」へ。ふわふわ系とハード系のパンがバランスよくラインナップされた新顔ベーカリー。毎日の食卓や仕事中のランチにやさしい価格も魅力的です。
試行錯誤して生みだした、魅惑のふんわり食感。
混雑時でもパンが選びやすいよう、ゆとりを持たせた店内にずらりと並ぶのは、スタッフみんなが意見を出し合い、研究に研究を重ねた約50種類のパン。なかでも高品質なカナダ産小麦粉1CWを使い、求める食感に仕上げるために絶妙なコネ具合を追求した、ふんわり食感のパンは自信作。看板メニューのコッペパンで、そのしっとりと弾力のあるふわふわ具合が確かめられるはずです。
【パンの焼き上がり目安時間】
●ハード系の焼き上がりは12:00頃
「persimmon」おすすめパンカタログ
実は人気No.1だというのが「辛口カレーパン」(259円)。オリジナルブレンドのスパイスを使ったビーフカレーが、少し甘みを感じるパン生地にぴったり!ピリッとスパイシーなカレーですが、パンと合わせると絶妙な辛さになるあたりが計算されています。カラッと揚がったもちもちのパンは、食べごたえも十分。
ふんわり食感が好みなら、ぜひ「ふわふわハムたまご」(345円)をお試しください。スポンジ生地を焼くように、型に入れて焼き上げることで厚みを出し、さらにふんわり食感を極めたパン。こだわりの国産ハムや、自家製たまごサラダとの相性も抜群です。こども向きと思いきや、このおいしさはクセになります。
ハード系からも1品ご紹介。「カルボナーラフランス」(248円)は、小麦の香り立つフランスパンの中に、コクがある自家製カルボナーラソースがたっぷり。パンからあふれ出るほどのソースはコクがあり、粗挽きペッパーも味を引き締める良い仕事をしています。小ぶりなパンながら、おなかも十分満たしてくれます。
オープンから約2ヵ月。試行錯誤を重ねたパンのレシピは山ほどあり、まだまだ店頭に並んでいないものも多いとか。苺やブルーベリー、ずんだなど、現在7種類あるコッペパンサンドにも、秋冬限定の味が登場するかもしれません。今後どんなパンが登場していくのか、期待が高まります。
取材中に登場した、知っているようでうまく説明できないパンの専門用語をざっくり解説します。
●コッペパン
学校給食でおなじみの、ソフトな食感の細長いパンのこと。 “コッペ”の語源には、フランス語で“切られた”を意味する“クーペ”からきた説や、ドイツ語で“山型”を意味する“コッペ”に由来した説など諸説ありますが、コッペパン自体は日本オリジナルのパン!上面やサイドに切り込みを入れていろいろな具材をサンドするなど、独自の進化を続けています。
persimmon
電話/070-5081-6727
営業時間/7:00~19:00(土・日曜・祝日10:00~売り切れ次第終了)
休/不定休
http://www.prsimn.com/
※営業時間の変更や臨時休業の情報はHPやInstagramで要確認
※このページの情報は2020年10月27日現在のものです。
【ライター 佐々木綾】【カメラマン 小野寺真希】