知っているようで、ちゃんと知らない。聞きたくても、人には聞けない。女性ならではの不調や不安について、東北大学の八重樫先生率いるドクター陣が解説!
こんにちは。東北大学の八重樫です。前回に続き、東北大学整形外科の森先生と一緒に、大人の女性に多い手指の悩みについて考えます。気になる症状がある場合には、専門医を受診してください。
教えてくれたのは
東北大学大学院医学系研究科長・医学部長
婦人科学分野 教授
八重樫伸生先生
東北大学病院
整形外科 講師
森 優先生
【手指の症状】
関節が赤い
腫れている
痛む
曲がったまま戻らない
握りづらい
力が入らない
関節が赤い
腫れている
痛む
曲がったまま戻らない
握りづらい
力が入らない
日常生活で上記のような症状を感じていながら、「年齢のせい」「仕方がない」と放置していませんか? 加齢によって起こるケースもあれば、女性ホルモンや免疫が関係しているケースもあり、手指の症状にはさまざまな原因があります。(詳しくは前回の記事をチェック)。それらを予防&悪化させないためのセルフケアを始めましょう。
痛みがあるときにやってはいけないこと
関節に腫れや熱があるときには、炎症を起こしている可能性があります。重い荷物を手で持つ、スマホやパソコンなどの指を動かす作業、握る動作が多い草取りなど、手指に負荷のかかる作業は控えましょう。痛みや腫れがあるのに使い続けてしまうと、症状は悪化する一方です。早めに整形外科を受診し、適切な治療とアドバイスを受けましょう。
不調や疲れを自覚していなくても、手の使いすぎには注意。ときどき仕事や家事、スマホの手を止めて“ハンド休憩”を。手を酷使する作業の際は、あらかじめテーピングを巻いて関節を安定させておくと、曲がりすぎなどの変形を防ぎ、負荷を軽減できます。
不調や疲れを自覚していなくても、手の使いすぎには注意。ときどき仕事や家事、スマホの手を止めて“ハンド休憩”を。手を酷使する作業の際は、あらかじめテーピングを巻いて関節を安定させておくと、曲がりすぎなどの変形を防ぎ、負荷を軽減できます。
女性ホルモンが関係しているなら
手指の不調は、40歳以降の女性ホルモン(エストロゲン)の減少が関与して起こりやすくなるとも考えられています。その場合には、大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されてできる、エクオールという成分を摂取することで症状が改善したという報告もあります。エクオールはサプリメントでも摂取することができます。
ほかにも気をつけたい症状
更年期の女性のカラダは、さまざまな変化が起こりやすくなります。「閉経以降は骨量減少のリスクが生じるため、関節症だけではなく、骨粗しょう症にも注意が必要です。3センチ以上身長が低下した人は、骨粗しょう症による椎体骨折の可能性がありますので、整形外科を受診してください」(森先生)。
大人女子の取扱POINT
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※このページの情報は2022年9月27日現在のものです。
【仙臺いろは編集部】