皆さまは、「お金」というと、どんなイメージをお持ちでしょうか。
日本人にとって「お金」とは、人様の前で話してはいけないもの。自分の懐事情を人様に相談するなんてもっての外。
私達は何となく、その様に昔から教育されてきましたが、近年では、長寿化により一人一人のライフプランが多様化してきました。それに伴い、お金についての関心が高まってきています。
皆さまから日々寄せられるお金に関する心配事や不安。“分かりにくい「金融」”について、より分かりやすくお伝えしていけたらと思い筆を取らせていただきます。
NISA・iDeCo…大切なのは目的と手段
近年では、オンラインやマネーセミナー等でお金についての学びの場が増え、2022年4月からは高校で金融教育が義務化されました。
「教育費、住宅ローン、老後生活費、介護、NISA、iDeCo…」と様々なワードが飛び交う世の中になり、関心が高いものになっていると感じます。
中でも、新NISAが始まった 今年2024年1月からは、『NISA』『iDeCo』への関心がさらに強いものへ。
とはいえ、言葉が一人歩きしている現状でもあり 「やった方がいい気がする…」「分からないけど、やらないといけない気がする」「とりあえず始めてみたものの、理解はできていない」 など、のご相談も多く頂きます。
『NISA』 『iDeCo』が良いものだから、自分も始めなければ・・・!そう思って少し焦りがある方もいらっしゃるようです。
ですが、焦って始めてしまっては上手く活用できずに、途中でやめてしまったり、失敗してしまうこともありますので要注意です。
まず、大事なのは資産の形成です。
資産とは、個人または法人の所有する金銭・土地・建物などの総称。いわゆる財産です。この財産をある一定の目標・目的を持ってどんな手段を使って作りあげることを資産形成といいます。
資産形成とは
資産形成とは、資産を形成すること。貯蓄や積立、投資をしながら一から築き上げていくことです。今話題の投資で資産を作ることもそうですし、金利が低いとは言われていますが、銀行で貯蓄することも資産形成の一部なのです。
お給料(収入)が入れば、貯めて資産を作り、ある程度まとまった資金になれば運用をする。また、資産運用とセットで考えることも多いですが、資産運用は今ある資産をさらに増やしていくことを指します。
みなさんは今、資産形成ができでいますか?。
毎月決まった金額を貯められている方もいらっしゃれば、なんとなくで貯めている。お給料が入ったら、支払をして残った分を貯めている。
みなさんはどのタイプですか?
資産形成の必要性
ではなぜ、資産形成が必要なのでしょうか?
私たちには人生のイベント=ライフイベントがあります。人生の中で重要なイベントのことです。
例えば、進学、就職、結婚、出産、子育て、退職、と様々なイベントがありますが、人生のイベントであるライフイベントには必ずお金が関わってきます。
なんとなく過ごしていても進学のお金は貯まりませんし、退職後の生活費を考えるとお仕事をしていた頃と同様の収入が入ってくるわけでもありません。いざ、定年退職の年齢が近づいてきた時に焦りだす方も少なくはありません。
つまり、将来のイベントに備えて計画的な“資産形成”を行うことで将来の不安を取り除くことができるため、“資産形成”が必要だと考えます。
特に、100年時代と言われる現代は、老後生活(定年退職やお仕事を完全に引退した後の生活のこと)を送る期間が必然的に長くなってきました。更に物価上昇によりモノの値段が高騰していますので、生活費自体が上がってきている状況です。
お仕事をして、収入があるうちは問題がなく生活ができるかもしれませんが、5年後・・・10年後・・・20年後・・・に老後生活を控えている方は、物価上昇により今よりもずっと生活費の高騰がある可能性があります。
不安を解消するためには、しっかりとした知識と理解が必要です。
そのためにも、「お金のいろは」を学び、マネーリテラシーを向上させることが大切です。マネーリテラシーとは、金融に関する知識やその情報を活用して意思決定を行うことです。
今後は、具体的な資産形成の方法や、教育費、住居費、老後資金などライフイベントに関する資金についてお伝えしていきます。
皆様の資産形成の成功と、マネーリテラシー向上の一助になれば幸いです。
以上、今回のテーマ「お金のいろは」についてお伝えしました。
次回もぜひご期待ください。
※このページの情報は2024年4月30日現在のものです。
【ライター 松田真耶】