仙台のおいしいパン屋さんをじっくりめぐっていく「仙台パン図鑑」。第58回は、仙台市東部沿岸部の「アクアイグニス仙台」にある「Mariage de Farine 仙台店(マリアージュ ドゥ ファリーヌ)」へ。 厳選した国産小麦と地元のこだわり食材が織りなす、絶妙なマリアージュが楽しめます。
地元食材の意外な組み合わせも!
広々とした芝生広場に面した店舗は、さすがは観光客も訪れる複合施設のベーカリー。混雑時もゆっくりとパンが選べる広さです。美しくディスプレイされたパンは30~40種。甘い系から食事パン、ハード系までバランスよく並んでいます。三陸産のオキアミや若林区の農家さんが育てた長ネギ、仙台の老舗製餡所のあんこなど、仙台ならではの食材が使われたパンも数多くラインナップ。使われている食材のPOPを見ているだけでもちょっと楽しくなってきます。
「マリアージュ ドゥ ファリーヌ 仙台店」おすすめパンカタログ
続いて人気NO.2は、全粒粉入りのソフトフランス生地を使った塩パン「トリュフ香る塩バターパン」(250円)。その名の通り、中に巻き込んだ自家製トリュフバターや仕上げに塗るオリーブオイルにもトリュフ塩がたっぷり使われています。リベイクするとより一層トリュフの芳醇な香りが際立ち、リッチな気分に!
人気NO.3は、店名を背負う「マリアージュ ドゥ フランス」(320円)。塩パンと同じ全粒粉入りのソフトフランス生地を折り込んで焼き上げています。生地自体は甘くありませんが、仕上げに砂糖を溶かした蜜をたっぷり!外はザクザク、中はフワフワ。スタッフにもファンが多い一品です。
発酵バターが香る「国産小麦のクロワッサン」(260円)は、ザクザク食感のクロワッサン好き必食!生地の層を少なくすることで、外側はザクザクとした粗めの食感、中はしっかりとふくらんだふんわり食感に仕上げています。ベーシックなクロワッサンのほか、チーズやハムチーズなどもおすすめです。
暖かい時は目の前の芝生広場で食べるのもいいですが、これからの寒い季節は広々としたイートインスペースで温かいコーヒーと一緒にパンブレイクがおすすめです。なんと年末年始も休まず営業!1月2日と3日にはおトクな福袋も用意しているので、パン活納めやパン活始めに足を運んでみるのもいいかもしれません。
取材中に登場した、知っているようでうまく説明できないパンの専門用語をざっくり解説します。
●クロワッサンの層
バターを生地に折り込み何層にも重ねて成形するクロワッサン。実はこの折り込み回数によって層の数が変わり、食感に違いが出てくるのです。一般的に層が多ければサクサクふわふわ軽めの食感、逆に少ないとザクザクとした粗めの食感に仕上がります。「マリアージュ ドゥ ファリーヌ 仙台店」のクロワッサンは12層と少なめなので、ザクザク食感が楽しめるのです。
Mariage de Farine 仙台店
電話番号/022-352-7544
営業時間/10:00~17:00(土・日曜・祝日9:00~17:00) ※商品完売次第終了
定休日/不定休
インスタグラムアカウント/@mariage_sendai
※年末年始営業時間
12/30(土)9:00~17:00
12/31(日)10:00~16:00
1/1(月・祝)9:00~16:00
1/2(火)・1/3(水)10:00~16:00
※このページの情報は2023年12月26日現在のものです。
【ライター 佐々木綾】【カメラマン 小野寺真希】