仙台のおいしいパン屋さんをじっくりめぐっていく「仙台パン図鑑」。第59回は、北仙台駅近くにあるライフスタイルショップ「眞野屋(まのや)」のベーカリーへ。 毎日の食卓に寄り添う体にやさしいパンは、リピーターが多いのも納得のおいしさです。
素材を厳選し、手づくりにこだわる。
廃材などをアップサイクルした棚に並ぶパンや焼菓子は、どれも体にやさしい素材を使ったものばかり。小麦は主に北海道を代表する「春よ恋」などの国産小麦を使い、甘みはてんさい糖でプラス、マーガリンは一切使わず国産バターにこだわっています。また、クリームやあんこなどのフィリングも工房で手づくり。毎日の食事はもちろん、小腹がすいた時のおやつにも安心して口にできるパンが揃っています。
「眞野屋」おすすめパンカタログ
雑穀、レーズン、あんこ入りなどバリエーション豊富な「眞野屋」の食パンですが、一番人気はシンプルな「イギリス食パン」(1本756円、ハーフ378円)。小麦の風味が際立つ、もっちりとした食感の山型食パンです。トーストすると表面にカリッと軽めの歯ざわりが加わり、また違ったおいしさが味わえます。
スタッフいちおしの「ウフ・チーズクリーム」(270円)は、一味違うクリームパンを求めている人におすすめ。フワフワ甘めの菓子パン生地の中には、濃厚な自家製カスタードクリームに、ほどよく酸味のある蔵王クリームチーズを合わせたクリームがたっぷり!上に散らしたクランブルのザクザクとした食感が、いいアクセントになっています。
ノスタルジックなムードが漂う「ぼうしパン」(237円)。帽子部分のふんわり食感と、ツバ部分のサクサク食感のコントラストが楽しい一品です。ひと口ほおばるとやさしい甘みが口の中いっぱいに広がり、なんとも懐かしく幸せな気分に。ボリュームがあるように見えますが、軽めの食感なので意外とぺろりと食べられちゃいます。
土曜日限定で「カンパーニュ」が登場したり、金曜日は「レトロフランス」、日曜日は「イギリス食パン」が20%オフになったり、曜日限定のお楽しみ&おトク情報も見逃せません!テイクアウトはもちろん、購入したパンをカフェスペースでいただくのもおすすめ。10時から12時までは「眞野屋」の食パンを使った「モーニングセット」(660円)もあるので、ぜひお試しを。
取材中に登場した、知っているようでうまく説明できないパンの専門用語をざっくり解説します。
●イギリス食パン
イギリス食パンは、フタをしないで焼き上げた食パンのこと。フタをしないので生地が山のようにふくらみます。フタをして焼き上げる角食パンに比べて、気泡が大きくふんわりとした食感になるのが特徴。トーストするとカリッとした食感も加わります。
眞野屋
※このページの情報は2024年1月26日現在のものです。
【ライター 佐々木綾】【カメラマン 小野寺真希】