仙台パン図鑑 vol.59 「眞野屋」 ~体を気づかいながら、おいしいパンブレイクを!~

仙台のおいしいパン屋さんをじっくりめぐっていく「仙台パン図鑑」。第59回は、北仙台駅近くにあるライフスタイルショップ「眞野屋(まのや)」のベーカリーへ。 毎日の食卓に寄り添う体にやさしいパンは、リピーターが多いのも納得のおいしさです。

素材を厳選し、手づくりにこだわる。

美と健康を気づかう食品や、手づくりの生活雑貨を日本中からセレクトするライフスタイルショップ「眞野屋」。カフェやレストランを併設するショップの一角に、今回紹介するベーカリーがあります。毎日奥の工房で焼き上げるパンや焼菓子は、20~30種類ほど。ご近所さんはもちろん、同じビルの2階に入っているスポーツクラブ帰りの人、親子連れなどいろいろな人が訪れるため、ハード系から食事パン、キャラクターパンまでバランスよく並んでいます。17時半の営業終了後、一部のパンや焼菓子は食品売り場で購入することができるのも、帰宅時間が遅めの人にはうれしいポイントです。

廃材などをアップサイクルした棚に並ぶパンや焼菓子は、どれも体にやさしい素材を使ったものばかり。小麦は主に北海道を代表する「春よ恋」などの国産小麦を使い、甘みはてんさい糖でプラス、マーガリンは一切使わず国産バターにこだわっています。また、クリームやあんこなどのフィリングも工房で手づくり。毎日の食事はもちろん、小腹がすいた時のおやつにも安心して口にできるパンが揃っています。

「眞野屋」おすすめパンカタログ

「幸クロワッサン」(291円)は1月に登場した新商品。国産発酵バターの芳醇な香りと、全粒粉入りのザクザクとした食べごたえのある食感がクセになると、早くもリピーター続出です。焼き上がりの目安時間は10時、11時半、12時半の1日3回。ぜひタイミングを合わせて焼き立てを味わってみてください。

雑穀、レーズン、あんこ入りなどバリエーション豊富な「眞野屋」の食パンですが、一番人気はシンプルな「イギリス食パン」(1本756円、ハーフ378円)。小麦の風味が際立つ、もっちりとした食感の山型食パンです。トーストすると表面にカリッと軽めの歯ざわりが加わり、また違ったおいしさが味わえます。

スタッフいちおしの「ウフ・チーズクリーム」(270円)は、一味違うクリームパンを求めている人におすすめ。フワフワ甘めの菓子パン生地の中には、濃厚な自家製カスタードクリームに、ほどよく酸味のある蔵王クリームチーズを合わせたクリームがたっぷり!上に散らしたクランブルのザクザクとした食感が、いいアクセントになっています。

ノスタルジックなムードが漂う「ぼうしパン」(237円)。帽子部分のふんわり食感と、ツバ部分のサクサク食感のコントラストが楽しい一品です。ひと口ほおばるとやさしい甘みが口の中いっぱいに広がり、なんとも懐かしく幸せな気分に。ボリュームがあるように見えますが、軽めの食感なので意外とぺろりと食べられちゃいます。

土曜日限定で「カンパーニュ」が登場したり、金曜日は「レトロフランス」、日曜日は「イギリス食パン」が20%オフになったり、曜日限定のお楽しみ&おトク情報も見逃せません!テイクアウトはもちろん、購入したパンをカフェスペースでいただくのもおすすめ。10時から12時までは「眞野屋」の食パンを使った「モーニングセット」(660円)もあるので、ぜひお試しを。

【パン語解説】
取材中に登場した、知っているようでうまく説明できないパンの専門用語をざっくり解説します。

●イギリス食パン
イギリス食パンは、フタをしないで焼き上げた食パンのこと。フタをしないので生地が山のようにふくらみます。フタをして焼き上げる角食パンに比べて、気泡が大きくふんわりとした食感になるのが特徴。トーストするとカリッとした食感も加わります。

眞野屋

住所/仙台市青葉区昭和町1-37 JACビル1F
電話番号/022-342-1755
営業時間/10:00~17:30
定休日/不定休
インスタグラムアカウント/@manoya_sendai

※このページの情報は2024年1月26日現在のものです。
【ライター 佐々木綾】【カメラマン 小野寺真希】

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佐々木綾

宮城県仙台市出身。仙台市内の出版社勤務を経て、2007年よりフリーランスのライター・エディターとして活動をスタート。雑誌・フリーペーパー・WEBマガジン等の取材・ライティング・編集を担当。

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